あんさんぶるスターズ! アニメ ミリしら感想 単話感想

キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第3話 キャラの深堀りに徹した情報量UNDEAD回

2019年7月24日

 

引用元:https://ensemblestars-anime.com/story/3

第3話でございます。

第2話では知った風な口で感想を書いたら設定関連で見当が外れているという結果に終わり、やっぱりそう毎回「だいたい合ってる」とは行かないかと思った次第です。

しかし、1話でなまじ良い感じに当ててしまったせいで「本当にミリしら?」「何かチェックしてから書いているのでは?」といった推測的な反応も見受けられました(※それらを決して悪くは思っていません)

2話の感想を持って、全く何も知らずに書いていることが証明されたと思っています。本当に何も知りません!今後ともよろしくお願い致します!

早々のミスで無理に当てに行く必要もなくなりましたので、3話も自由に思ったことを書かせて頂きます。よろしければお付き合い下さいませ。

Trickstarを取り巻く人々

音楽的要素をフィーチャーした2話から一転、改めて情報量の暴力となった3話。1話より凄かったんじゃないだろうか。紫之くん達の話を絡めてこのまま盛り上げるのかと思いきや、彼らの話は一旦お預けのようですね。

一方でTrickstarの面々をフィーチャーして話が進むのは2話から継続。彼らの修行の経過は概ね深く語られませんでしたが、氷鷹くんが転校生のことを"あんず"と名前で呼んでいたことからだけでも、距離が縮まったのが分かるような構成でした。

氷鷹くんは漫才をする自分を受け入れているようにも見えるシーンがあったり、2話から3話の間にあった彼らの成長値を説明するような役割にいたように感じます。

彼はあまりまだパーソナルな話が出てきていませんが、今回では親族が強いコネを持つお家柄だということが僅かに分かったり"匂わせ"はしっかりありました。次回以降への流れをしっかり演出する展開の上手さは3話でも健在です。

……それより前野が柿原に曲を提供している…!?頭がおかしくなりそうだ…!

「朔間先輩!」
「クッフフ…」

この流れで増田俊樹が「よっ!」って言わない…!?どういうことだ…!

など中の人ネタもそこそこに、3話の彼らについて真面目に語りましょう。

"微妙な立ち位置"衣更真緒

突然の梶裕貴!
「そう言えば1話にこいついたな…4人組だったな…」とここで思い出すことに。衣更くん。1人だけキンプリ声優じゃない。キャラの名前を覚えるのが苦手なので、そろそろ坂本とか前田みたいな分かりやすい名字の名前のキャラが欲しいところ。明星くんが皆に覚えやすいあだ名をつけていくキャラになっているのは、そういう部分への配慮なのかもしれませんね。

生徒会に属していながら革命を志すTrickstarの一員でもあるという要素だけで、何かと訳アリなのが分かる美味しいキャラ。しかし自分の立場を隠したり偽ったりしているわけでもないようですし、引け目を感じているようにも見えないのが特徴的。

Trickstarに在籍していることは生徒会にも周知されているようで、3話時点ではそれについても特に何とも思われていないように見えました。

単純に彼の人柄故に為せることなのか、皆が共有している「理由」が存在するのか、ストーリーや設定面で今後の活躍に期待が高まるキャラの1人です。

挫折を経験した遊木真

Trickstarでは今回、挫折した過去があることが語られた遊木真くんの存在感は大きかったと言えます。1話で地雷があることをほのめかしたりしていましたが、メインキャラということで早くも回収です。

挫折した経験というのは、得てして人を変えてしまうもの。若い頃なら尚更のことでしょう。

どんなに努力してスキルを身につけても、新しい場所で評価されるようになっても、過去に挫折した自分の存在がチラついてしまい、どうしても自分を認めることができない。その穴を埋めるように答えのないゴールを求めてしまうといったところでしょうか。現実でもよくある話だと思います。

挫折を乗り越えるためには他人からの評価ではなく、自分で自分を認めてあげることが不可欠だと思います。けれど、そのためにはそれを乗り越えられるくらい周りから認められる経験も必要です。

「本人が一番自分を信用していない」と言われていましたが、それでも人前に立つことをやめないのが彼の強さだと思いました。彼がその壁を乗り越えられるかどうかに注目して行きたいですね。

幼さが課題の瀬名泉

そんな遊木くんをイジめるために現れた瀬名泉とかいう性悪野郎。
「あの人結局何が目的だったの…?」と本人に言われてしまう始末。3話だけ見たらストーカーからの暴言のコンボで本当になんだこいつという印象が一番強い。

若い時分というのは、心から信頼を寄せていた人間が自分の"思い通りにならない"ことを「裏切り」と感じてしまう傾向が強いと思います。そういった状況に身を置くことになってしまった時、相手を痛めつけることでしか自分の本心(愛)を伝えられなくなる不器用な人もいます。

彼はそういう人種なのでしょう。
本当は真と一緒に活動したいけど、直接そう言う勇気はない(言えない理由がある?)のでああいう言い方になってしまう。現状ではその幼さとの決別、感情のコントロールが彼の課題に見えますね。

これは『キンプリ』に登場する在りし日の速水ヒロに通ずるところがあるため、何となく彼の人間性が想像できるような気がします。確かヒロはアプリのコラボイベントに登場していたはずなので『あんスタ』の方々もご存知のはず。彼の過去はそれはもう大変なことになっているので、興味が出てきた方は『プリティーリズム・レインボーライブ』を見て下さい。

遊木くんが何故挫折してしまったのかが分からない以上、瀬名くんが異常に腹を立てているものの正体も現時点では全く分かりません。今後よりその関係性が深く語られるのを楽しみに待っています。

何かと訳アリな上級生達

先輩キャラについて少し触れて行きますね。

まず冒頭であんずちゃんを呼び出した紅月の副将 鬼龍さん。口が汚かったイメージがとにかく強い。今更だがラップが上手そうな声をしている。

刺繍や裁縫が得意らしいですが、もしかして岡山県出身で糸工場の息子だったりします?しませんか。慣れた手付きで針やミシンを使っているところが見たいですね。

恐そうで強そうな見た目と声と態度でありながら、家庭的な特技があり肝心なところが抜けているというギャップポイントの多いキャラクター。人気がありそうです。

生徒会の中核を担いながら、学院の現状に納得しているわけではないという異端?派であることも分かりました。衣更くんの存在を考えても、やはり派閥や信条の差のようなものが存在しているのは確かなよう。決して組織として一枚岩ではないようですし、何か裏に潜む強い権力のようなものの存在を感じますね。

鬼龍さんについては、一気に魅力的な部分が明確になってきたという印象。生徒会メンバーはまだまだ謎が多いので、彼を中心とした絡みもどんどん見てみたいですね。

過ちと向き合う朔間零

明かされる三奇人が五奇人だった頃の話。
衝撃の設定。半分くらい何言ってるのか分からない。朔間先輩、最早1000年くらいこの学院にいそうな感じがしますがお幾つですか?

つまり恐らく独裁政治を敷いていた奇人達に正義の鉄槌を下した生徒会が、結果的にまた独裁政治を敷いてしまうという歴史の縮図のようなことが夢ノ咲学院では行われているということですね。

察するに五奇人時代が無法的な力による独裁。それと同じことを繰り返さんとする生徒会による行きすぎた秩序の構築が、また違った角度から独裁的であるという様相なのでしょう。

過去の過ちを反省し陰に潜むことを選んでいた朔間先輩ら三奇人が、今度は逆に生徒会の暴走を諫めようとする立場に回るという熱い展開。何となく読めてきた(※妄想です)

残り2名の三奇人が朔間達と志を同じくするのかも気がかりですが、欠落した2人の五奇人の立場も気になるところです(もう卒業していなくなった説もありますが)

"自由"な演出が光ったUNDEAD

そして始まる朔間先輩達のユニット、UNDEADのライブ。
3話で登場した羽風くんという今のところは典型的な女たらしキャラにしか見えない彼と、唐突な新顔のアドニスくんに爪が綺麗な大神くん。復活祭と言っていたので、どの程度休止期間があったのかが気になります。

2話でその実力を知らしめた紅月とは打って変わって、ゴリゴリのビジュアル系ロックバンド風。ライブ演出もそういった毛色を全開にしたストレートにハードな内容でした。十字架立てたくなりますね♰♰♰

三奇人の一角が治めるユニットなだけのことはあり、統率を感じさせる振り付けだった紅月と違い「合わせる気がない」ように演出されていたのが良かったと思います。同じ振りでもキメ方がそれぞれ違ったりと、個性を象徴する内容にまとめられていて、2話と3話で分かりやすく対比されていました。

ちなみに2話の感想への回答(塔が割れるのかどうか)で、ライブ演出はある程度監督の手癖が反映されていると認識しました。ライブ演出はソエジマさんに一任されているとのことですが、指定や要望が全くのゼロではない…と思って見ています。

そんな中で個人的には今回は割とオーソドックスで見やすい演出だったと思っていて、さほど監督の意思が入っていない回かなと感じたのですが、原作ファンの方々的にはどうなのかは気になりますね。

「貴様らの流儀に則って、対バン形式で相争うか」

おい、こっちは未だに何を競っているのかが不明なまま見てるのに、いきなり新ルールを出さないでほしい。

おわりに

3話は情報の暴力でありながら、キャラのことをより深く知れる1回でした。今後の関係性のアンサンブルが楽しみな作品ですね。

2話では、ドリフェス周りの設定が原作から変わってしまったように見える個所があることが物議を醸したと伝わってきており、僕も前回そこを少し見誤ってしまったように思います。

3話でS1では明確に「外部の女性客が来ること」が銘打たれたことで、2話の客が学院の人間であることが分かり、Ra*bitsが形式的に理不尽な目に遭っただけというのも何となくは分かる形だったと思います(ということは2話の彼女達は違う科の生徒…ということでしょうか)あの子達…元気にしてるかな…。

しかしながら、現在ではドリフェスが何をどう競っているかが未だ曖昧なままであることは否めません。それが初見としてこのアニメを視聴する上での問題点となっているようには感じており、そろそろどこかでもう少し分かりやすい提示がほしいなぁとは思わなくはない次第。

次回はいよいよTrickstarのライブが見える…のだろうと思っています。それがそのタイミングとして結びつくことに期待しています。

味方とは言え紅月と対バンを張れるほどの実力を見せたUNDEADのライブ、そして仇敵となる紅月のライブが行われた後の3番手でようやく登場できる若輩Trickstarの面々。

普通であれば委縮して凄まじい緊張に苛まれるところだと思いますが、彼らの表情は晴れやかでした。明星くんに至っては、単純にステージに立てることにワクワクしているようでした。

それだけ彼らが研鑽を積んできたということだろうし、それは何かしらの結果として表れるはず。4話では2話の拙いパフォーマンスとは全然違った、魅力的な彼らのライブが見えることでしょう。

紅月、UNDEADと最強クラスのユニットに先陣を切られた後で、いよいよ花開く主人公勢のライブ。どういう演出になるのか楽しみです。

また次回の感想で皆様とお会いしたく思います。
数日空く時もあると思いますが、毎話欠かさず書いて行きますのでよろしければお付き合い下さい。

お読み頂きありがとうございました。

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はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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