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『キンプリ ベストテン』を映画館で観よう!初めての人にこそオススメしたい理由!

2020年1月18日

『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー ベストテン-』公開から一週間が経ちました!

僕は最速と初日の舞台挨拶をキメてきました。
また『キンプリ』で盛り上がれることの幸せを噛み締めております。

内容に即した感想記事も書きたいところですが、まず最初に言いたいことがありま~す!

『ベストテン』を是非劇場で観て下さい!

今まで『キンプリ』を追いかけていた方はもちろんですが、まだ『キンプリ』を観たことがない方にも…いや方にこそ!この映画を劇場で観てほしい!

しかしこの映画は言わば総集編。
本編も見ていないのに総集編から入る…普通に考えたらあり得ない選択かもしれません。

ですが良い!『キンプリ』なら良い!
何故ならこの映画が『KING OF PRISM』だから!(?)

この映画は総集編にして入門編でもある。僕は自分の目で確かめてそう確信を持てました。

というわけで、まだ『キンプリ』の世界を体感していない皆様のために、この映画がいかに初見の人に優しい作品であるかをしたためて行こうと思います。よろしければお付き合い下さい!

ライブシーン詰め合わせ

『キンプリ ベストテン』は、『KING OF PRISMシリーズ』全作品のプリズムショーをランキング形式で放映する作品です。

プリズムショーとは簡単に言えば『キンプリ』におけるライブシーンのこと。歌って踊ってパフォーマンスして必殺技を放つ。この作品で最も心躍る瞬間です。

そして本作にはストーリーらしいストーリーはありません。シリーズ全作品で行われたショーの半分以上を約70分間で堪能することができる映画になっています。

ですから、この作品を見ても『キンプリ』のお話のことはほとんど分かりません。ただスタァ達が威風堂々と輝きを放つ姿を楽しむ、それだけに特化した映画です。

もちろん『キンプリ』はそのプリズムショーを行うに至るまでに展開される濃密な人間ドラマも魅力ですが、それは後から楽しめばOK。今ハマっている人達の多くも、最初は皆プリズムショーの圧倒的熱量に惹きつけられてこの世界に入っています。

そのプリズムショーを一気に見られる。
つまり『キンプリ』の最も根源的な魅力を短時間で余すことなく知ることができるのです。

ショーだけ見ても分からないことはあると思いますが、感じ取ることは等しく可能だと思います。例えば知らないアーティストのライブに友人に連れられて行く、フェスイベントで初めて見るアーティストの演奏に盛り上がる、音楽番組で初めて見る歌手の歌声に魅了される。

物語はとりあえず度外視して、そういった1つのエンターテインメントを楽しむ心でこの映画を観てください。

個性豊かなキャラクターが繰り広げる、全く異なったパフォーマンス。1つでも心に残るものがあれば、そこから『キンプリ』の物語を履修し初めても良いでしょう。

皆が"理解できないストーリー"から楽しみ始めた

では、本当にストーリーを理解していなくても良いのか?という不安をさらに解消して行きましょう。

まず『キンプリ』は『プリティーリズム・レインボーライブ』という全51話のアニメを土台に創られたスピンオフ作品です。スピンオフである以上、原作を追っておかなければ物語の全てを押さえることはできません。

しかし原作が朝の女児向けアニメとして展開されたのに対し、『キンプリ』は大きなお姉さん向けの作品として始まりました。その性質上、最初から原作を押さえてこの作品を見始めたファンは(現在では)少ないです。

さらに言えば『キンプリ』の初作は原作のダイジェスト+αといった構成なため、そもそも皆初めは総集編から観たと言っても過言ではない作品なのです。

最初は誰もが「全く意味の分からない物語」を見せられました。それでもこの作品のことを好きになれたのは、プリズムショーに秘められた熱量や圧力に魅了されたからに他なりません。

そのストーリー部分を取っ払って、ひたすらプリズムショーだけを浴びられる70分。それが『ベストテン』。変に理解不能なストーリーに振り回されることもなく、ストレートに1つの魅力的な部分だけを集中して楽しむことができる。

時系列的なことを言えば『キンプリ』を観る前に原作である『レインボーライブ』を見るべきですが、作品の毛色も違う上に全51話を事前知識なく見るのはやはりハードルが高いでしょう。

故に多くの人は(スピンオフ作品だということ自体よく知らないまま)、4年前に初作の『キンプリ』を観に映画館に足を運んだりしました。

初作を見ても、ひとまず意味不明なのは一緒。
だったら映画館でこの『ベストテン』から見るという選択も全然アリ。

むしろ意味不明な物語部分を削って、作品に眠る魅力を楽しめる。

これだけでも十分初心者向けの映画だと考えて大丈夫です!(大丈夫です)

映画館で観た方が楽しめる映画

「いやせっかくだから原作を追ってから見るよ」という方々。確かに冷静に考えればそれでも良いかもしれません。

ですが僕は新作が出る度に言っています。『キンプリ』のプリズムショーの本当の魅力は、映画館の大きなスクリーンと優れた音響で体感してこそ完成に至ると。

映画には家でゆっくり鑑賞しても十分ストーリーを楽しめるものと、迫力や演出の面から「映画館で観るべきもの」があると思っています。

『キンプリ』は絶対に後者です。
なので(テレビで見ても最高ですが)チャンスがあればまず映画館でこのエンターテインメントを体感しておいてほしいのです。

アニメとしての物語は家でもいつでも楽しめます。今はdアニメストアで全作品が配信されていますので、家で見るのは簡単です。

しかし映画館で観られるのはわずかな劇場公開期間のみ。そして最も映画館で観てほしいのはプリズムショーのシーン!

それがまとまっている『ベストテン』は正に打って付けの作品です!

映画館でのみ最高に楽しめる部分だけをしっかり映画館で鑑賞できる。家でも見られる最高な部分は、お家でゆっくり見れば大丈夫。

総じて『キンプリ』の素晴らしいところを余すことなく完璧に楽しむためには、『ベストテン』を映画館で観るべきなのです!!

応援上映入門編にもベスト

『キンプリ』と言えば応援上映を大きく世に広めた作品として有名。本作も例に漏れず応援上映が行われています。

いきなり応援上映に行く…というのは気が進まない方も多いと思いますが、『ベストテン』はプリズムショーの詰め合わせ。劇場内で上がる声も物語の応援色は薄く、ほぼライブ中の歓声のようなものです。

さらにランキングを紹介する進行パートやおまけパートでは応援しやすいような内容と創りが徹底されており、応援上映の空気を体感するにも非常に優れた構成となっています。

ひとえに応援上映と言っても楽しみ方は人それぞれで、通常と同じく静かに鑑賞してその空気を楽しむ人もいます。

応援上映だからと言って何かをしなければならないわけではありませんし、その場にいるだけで問題ない遊びです。本作は物語色が薄いおかげで、内容に勝手なツッコミを入れたりすることに抵抗がある方にも見やすい仕様となっております。

応援上映は今では1つの文化として定着しましたし、今後とも様々な作品で行われるでしょう。

その文化を200%活かし切る作品として発展し、それに慣れ切ったエリート達の振る舞いを楽しめる『キンプリ』の応援上映は、新しい文化を楽しむ入門編としてもベストオブベスト。『ベストテン』はその点においても、今まで以上に敷居低めな作品として楽しめること請け合いです。

近場で行ける時間が応援上映しかない?でも大丈夫☆僕達が(最高の体験へ)送り届けてあげるよ!

けれど備えあれば憂いなし。
光る棒の1本くらいは持って行くと、昂った感情をぶつけられるかもしれません。一応のご準備をば!!

おわりに

まずはプリズムショーに触れること!
『キンプリ』という作品の前にプリズムショーがあります。

例えば、あなたがフィギュアスケートというスポーツを知らなかったとしましょう。そのままの状態でいきなり羽生結弦さんの物語(半生)を語られても、特にピンと来ないかもしれません。

でも彼の演技を目の当たりにしたら、それに魅了されることはあるはずです。そこからフィギュアスケートの存在を知り、競技その物の鑑賞にのめり込んで行く人だって沢山いることでしょう。

『キンプリ ベストテン』はそんなプリズムショーの存在を知らない人に、その魅力を知ってもらうための映画でもあります。

それで一気に惹きつけられてしまうかもしれません。逆に全く心が動かされないかもしれません。それも体感してみて初めて分かることです。

物語の前に、その新感覚エンターテインメントに自分にハマるかどうか、是非試してみてください。その後で、ステージ上で輝くスタァ達の生き様が描かれた物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。

プリズムの煌めきをあなたに。
最高の体験を映画館でどうぞ。

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はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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