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『キンプリSSS』のCDを「買って応援」すべき2つの理由!【続編】

2019年4月27日

引用元:『Shiny Seven Stars/366LOVE ダイアリー』ジャケット

『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』
OP&劇場版ED収録シングルCD

「Shiny Seven Stars!/366LOVEダイアリー」

発売!

たてたてよこっ!

最高の曲が入ったCDなので、『スッスッス』を楽しみに映画館に通っている方の多くは既に購入したor購入を検討していると思っております。往年の『キンプリ』ファンにとってCD全体がファンサとも言うべき珠玉の2曲を高音質で無限に聴けるなんて買うしかない!

さぁ曲の素晴らしさを語る記事を書こう…とも思うのですが…。

このCD、ファンであれば「続編のためにはこのCDを買った方が良い理由」というのが存在しています。それを解説する記事をまず作成させて頂こうと思います。

と言うのも「このCDが売れるかどうかはかなり重要なので売れてほしい」という旨の発言が公式スタッフさんからイベントで出ているのです。

「え、CDの売上ってアニメとそんなに関係あるの?」と思われる方も多数いらっしゃると思いますが、実は『KING OF PRISM』という作品とCDの売上は切っても切れない関係があります。

僕はより多くの方にこのCDを手に取って頂きたいと考えています!なので過去の経緯を踏まえて、その理由をまとめて行こうと思います。是非購入の参考にしてもらえると嬉しいです。

CDの売上を根拠に成立した作品

この記事のご覧になっている方の多くはご存知と思いますが、初作となる『KING OF PRISM by PrettyRhythm』は女児向け『プリティーリズム・レインボーライブ』に登場した男性キャラに焦点を当てたスピンオフ作品として始まりました。

既にシリーズが展開終了し、文字通り「終わったコンテンツ」となっていた『プリリズ』の派生作品を作るというだけでもかなり危ないのに、メインターゲットから完全にズレた男性キャラ中心の作品の企画を成立させるというのは、普通に考えればノーチャンス案件だったはずです。

ここから『キンプリ』の企画を通すまでには凄まじい試行錯誤があったとされ、その一部はネット上のインタビューなどでも公開されています。

その中で今回注目したいのは「売上の根拠となった数字」です。

当然ですが映画はビジネス、公開した場合の予想興行収入によって企画の成立不成立が決まり、予算の額が決まります。何か確実性の高い目算がなければGOサインが出ることはないのです。

そんな時『キンプリ』成立の根拠の1つとなったのが「CDの売上」でした。

これら過去に発売していたOver The RainbowのCDの初動売上(厳密には予約数)は、最も売れたもので1700枚程度あったそうです。

女児向けアニメに登場する男性キャラは完全なる脇役。その男性キャラオンリーだけのCDを買っている人達は相当コアなファンであることが想像され、これはそのまま男性キャラ達の新作を望んでいるファンの数と置き換えて考えることができました。

このCDの売上を根拠に「この人達が1人10回観に来てくれる映画を創ります」という体で始まったのが『KING OF PRISM』という作品です(それでも相当色々おかしい話なのですが…!)

実際に『キンプリ』はこういったファンの方々を初動にして口コミが拡がり、思惑通り(以上)に作品が広まって今に繋がっているという経緯があります。

このことから『キンプリ』にとって「CDの購入者=作品をヒットさせてくれたコアなファンの数」という図式が他の作品よりも色濃く出ている可能性があり、『スッスッス』の続編を製作するに当たってCDの売上は相当に重要な数字になってくることが推察されます。

数的根拠は他にも『プリパラ』の映画の売上なども含まれますが、今回の記事では直接関係がないため割愛致します。

経緯の詳細については、こちらの記事の確認をお願いします。

社長に「1000人が10回観たくなる作品です」と訴えた――『キンプリ』西Pに訊く

ファンの数を明確化する役割がある

第二に『キンプリ』という作品の興行収入の特異性について書いて参ります。

『キンプリ』『キンプラ』は興行収入約7億~8億程度のシリーズです。メジャー作品に比べると圧倒的に小規模上映スタートの作品では十分成功と言える数字ですが、その実「絶対に安心」と言えるものではありません。例えば映画のみの展開で興行収入が半減などの打撃を受けると、新作の製作に対して大きな打撃を与えかねない状況なのです。

そしてここで問題となるのが、『キンプリ』の興行収入の稼ぎ方です。

『キンプリ』は応援上映スタイルで、同じファンに何度も劇場に足を運んでもらうことでこの興行収入を実現しています。1作だけで100回観たという人が実際にいる(らしい)作品で、これは一般的な価値観で言えば相当に特殊な状況です。

この方法の最大の難点は「実際に鑑賞しているファンの絶対数が全く分からないこと」です。極論、全員が100回ずつ観ていた場合、実際のファンは売上の1/100のしか存在しないことになります。

1人1人のファンの熱量が高いことは作品にとっては大変なプラスですが、ことビジネスの観点になるとファンの数が不確かであることは作品の継続展開の障害になります。もしその人達の熱が冷めて映画館に通う回数が減ってしまった場合、簡単に興行収入は減少するからです。それらは数値化できない更に不確かなものでもあります。

そういった場合に、作品ファンの実数を確認できる最も確実な情報が「CDやDVDの売上」なのです。

これらを購入してくれた人は少なくともコアなファンであると言え、アンケートなどで割り出した「1人頭の鑑賞回数」を当てはめて考えることが可能でしょう。そこから「映画館で観て満足したライトファン」の数を予測することもできるはずです。

これは、続編に向けて必要となる確かな数的根拠であると言えます。

だからこそ『キンプリ』においては、物理アイテムであるCDやDVDの売上が極めて重要な情報として扱われていると考えます。

まとめ

『キンプリ』は過去のCDの売上を根拠に成立した企画である。
応援上映スタイルによってファンの総数が不明確。
コアファンの総数を把握できる情報がCD/DVDの売上。

まとめるとこのような内容です。

この内容は過去にネットを通じて閲覧した情報を元に執筆しておりますので、絶対にこうであるという記事ではありません。ご注意ください。

CDやDVDを買うなら、そのお金で何度も劇場に足を運びたい!というファンの方もいらっしゃると思いますし、それも1つの愛の形だと思います。それが決して間違っているわけではありません。

しかしもしお金を割ける余裕があるのなら、CDやDVD「買って応援」することは、続編への確かな足がかりになると思います。続編を願うファンとして、是非とも前向きにご検討頂けると嬉しいです…!

『スッスッス』を楽しんでいる方で、「続きを見たい!」と思っていない方は少ないと思っています。製作陣が最も気兼ねなく続編の製作を行える環境を作るために、我々にできることは1つでもたくさんやって行きましょう!この記事がその一助となれば幸いです!

  • この記事を書いた人

はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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