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『キンプリ』OP「Shiny Seven Stars!」深い愛に溢れた2番以降を聴いてほしい

2019年5月5日

引用元:『Shiny Seven Stars/366LOVE ダイアリー』ジャケット

『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』
OP&劇場版ED収録シングルCD

「Shiny Seven Stars!/366LOVEダイアリー」

発売中!

まず始めに、皆さんご無事ですか?
僕は無事ではありません。

『スッスッス』の新章を楽しみに劇場へ向かう生活も一区切りを終え、無限に4章をループしたい欲に駆られている今日この頃。色々な感情が蠢いているキンプリ界隈です。

ですがTV放送はまだまだ前半戦。
映画は映画、TVはTVで楽しみたい。その頭の切り替えが大事だと思います。

というわけでこんなタイミングで?いやこんなタイミングだからこそ!OPテーマ「Shiny Seven Stars!」の良さを振り返り、TV放送に備えてみるのはいかがでしょう?

そんな気持ちで筆を執っています。
最早語るに及ばない名曲ではありますが「まだCDを手に取っておらずフルを聴いていない」という方もいらっしゃるはず!

TVサイズでも十二分に素晴らしいですが、この曲は2番以降が本当に素晴らしい!だから絶対にフルで聴いてほしい1曲です!その魅力を記事にしてお届け致します!

初めて見る人に向けたメッセージソング

「見つけてくれたね 応えてくれたね」という特徴的な歌い出しから始まる「Shiny Seven Stars!」は、キンプリを見る人に向けたメッセージが込められています。

この作品を見つけてくれてありがとう。
この作品を好きになってくれてありがとう。

そんな製作サイドの意思をキャラクター達の声で届けています。歌い出しだけでなく、このメッセージ性はこの曲の歌詞及びメロディ全体から感じることができますね。

この曲は『スッスッス』で「初めてキンプリを見る人向け」に書かれた曲であると明言されていますが、ここまで『キンプリ』を応援してきたファンが初めて『キンプリ』に出会った時の感覚を思い出せる内容でもあると思います。

実際ネットの口コミによる爆発がなければこの作品が生み出されることはなく、主人公達7名の物語が紡がれる機会は永遠に来なかったのです。我々が「見つけて(面白い作品に)応えた」から初めて描かれた作品、そしてそのOPテーマです。

「今度は僕達が皆に元気をあげる番だ」と言わんばかりに詰められたポジティブワードの数々が、元気いっぱいのメロディに乗って我々の心にストレートに届きます。

音楽としては同一のテンションが続きすぎていて過食気味とも取れ、セオリーに沿えばもう少し緩急をつけたり気の利いた言い回しで調整すべき創りだと思うのですが、『KING OF PRISM-Shiny Seven Stars-』という作品のOPにはそんな整理されたお利口な楽曲は必要ない。この前向きさ20000%の音楽こそが作品観を象徴しています。

「ハジメマシテ☆から」
「アイシテル❤までの責任(とらせてほしい)」

重い。笑っちゃうくらいに。
こんなのは本来1フレーズに込めるようなものではなく、これで1曲書くべきテーマ性を持った言葉です。でもその決意が自然に胸に届くような積み重ねを、この作品は創ってきてくれたなと思います。このアニメだからこそ体現することができた、今時珍しい底抜けに明るい楽曲なのです。

こういう"強い言葉"を彼らの口からまず聴きたかったと今まで応援してきたファンは思っているから「この曲は最高だな」と思える。そして初見さんにもこの曲の前向きさから『キンプリ』の魅力を是非感じ取ってもらえたら…そう思わせてくれる曲です。

「戸惑いは2秒」
「あとは楽しさが永遠さ!」

そう、そういうアニメだった。
OPだけで思わず笑顔になってしまう『スッスッス』はそんな作品として始まりました。そしてそれは4章の内容にも繋がって行きます。

告白と誓いの詰まった2番

TVサイズでも上記した良さに溢れる楽曲なのですが「Shiny Seven Stars!」の真価は2番から発揮されると言っても過言ではありません!

作品観とメッセージ性を1番でしっかり提示することで、曲を聴くだけで何となく笑顔になってしまうような空気感に我々を飲み込みつつ、2番ではさらにそれを発展!

1番でももう十分すぎるくらいポジティブの塊にだったのに、2番では「笑顔になってくれたあなたを好きにさせますよ!」と意気込む彼らからの、正に「口説き文句」と言うべき歌詞がてんこ盛り。それらをギュウギュウに押し込んで雪崩のように再生するパワフルソングに仕上がっているのです。

曲調も2番の方がより細かい音使いを工夫して活用することでよりアップテンポで前向きな曲調にアレンジされており、伝える存在だったキャラ達が、与える存在にレベルアップしたことが曲からも歌詞からも伝わってくる内容です。

曲全体が壮大なプリズムアフレコなのかな?と錯覚するような告白と誓いの歌。「Shiny Seven Stars!」はそんなキラキラした彼らからのプレゼントとも言えます。「僕はあなたを笑顔にしたい」今この曲を聴いてくれている人に誰よりも大きなプリズムの煌めきを。

「shine踊ろう歌おう プリズムの煌めきの中」
「誰もが誰かのスタァさ」

その一貫したテーマで創られたこの楽曲は、その1つ1つが楽曲を成立させてしまうようなメッセージ性と前向きさを孕んだフレーズを大量に内包した『KING OF PRISM』という作品の持つ圧倒的な情報量と胸やけしそうなほどの前向きさをわずか4分強で表現している、素晴らしい楽曲です。

おわりに

昨今はTVアニメのOPテーマと言うと、作品の雰囲気を取り入れたアーティストの楽曲をあてがわれることが増え、作品の内容に100%寄り添った昔懐かしのアニソンのようなテイストの楽曲はかなり少なくなってしまったと思います。深夜アニメなら尚更そうでしょう。

そんな中で『スッスッス』はキャラクターが歌唱するキャラソンの形を取りながら、作品のことだけを考えた楽曲を当ててくれました。これだけで幸福度合いが違う。何だかんだ言ってファンの心を最も動かすのはただカッコイイ曲ではなく、そのアニメのために書き下ろされた楽曲なんですよね。

今作の上映が始まり、TV放送が始まり、この曲によって『キンプリ』を楽しむスイッチが入ったり、気持ちが加速したり、元気付けられた人も物凄くたくさんいると思います。まだCDを購入していない方は是非CDor音源を購入してOPテーマに込められた彼らかの愛の言葉を受け取ってみてほしいです。

ちなみに『キンプリ』シリーズはCDの売上が続編の製作の大きな足掛かりになる可能性がある作品です。その件については下記の記事も是非合わせてお読み下さい。

続編のために!『キンプリSSS』のCDを「買って応援」すべき2つの理由!

あの4章までの上映が終了したこのタイミングは、作品にとって非常に大きなターニングポイントであると思います。改めてこの曲から『KING OF PRISM-Shiny Seven Stars-』に込められた気持ちや想いの大きさを確認し直し、『キンプリ』の前向きさを実感した上で劇場に足繁く通ったり、画面にしがみ付いてプリズムショーを見る日々を送りましょう!

ハート柔らかくしなくちゃ!
たてたてよこっ!

  • この記事を書いた人

はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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