最新作劇場版&TVアニメシリーズ
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』公開記念!
『キンプリSSS』『スッスッス』の感想記事。
全話まとめたポータルページを作成しました。
各話1万字以上(※1話を除く)総計14万字に及ぶ、界隈指折り(だと思う)の『スッスッス』感想&解説です。筆者的には日本一「みんなを笑顔にする」感想群を目指して毎記事を作成して参りました。初めての方もこれからの方もお楽しみ頂けると幸いです。
全ての記事が鑑賞後推奨の内容となっており、全話の内容に細かく触れております。アニメをご覧になった後、分からなかったこと、確認したいこと、より深めたいことが見つかった場合の参考にお使い下さいませ。
ページの最後にはこの記事群を作成するに至った理由や想いなどをあとがきとしてまとめてありますので、そちらもよろしければお楽しみください。
見せてあげるよ!世界は輝いているって!
全記事一覧
第一章
第二章
第三章
第四章
番外編
あとがき的なもの
僕の『KING OF PRISM』との出会いは3年前の2月です。当時の僕はたまたま「週に1回は映画館に行く」と決めて作品鑑賞力を高めようとしていた時期で(洋画、キッズ向け、少女漫画系実写など含めて雑多に観ていました)身内が名前を挙げているのとトンチキ系が肌に合うという理由で、この作品もついでに鑑賞することに決めました。
あの時の衝撃を僕は「家に隕石が直接降ってきたような避けようのない感覚」と表現した覚えがあります。それくらい『キンプリ』という作品の持っている要素は自分にとって未知の領域にありました。
終始意味不明な映像を見せられていたはずなのに、終わった時には「面白かった」と思ってしまっている。しかもこれが「笑った笑った最高だった」で終わるのではなく、何かを植え付けられるような感覚的余韻を伴うものであるというのが恐ろしかった。
それなりに作品分析力や読解力、それを文章に起こすことへの自信を持っていた僕にとって「面白かったが理由は分からない」結果に終わったことは大きな敗北感を覚えるものであり、同時にこの作品のことをもっと知りたいという思いに繋がりました。
『プリティーリズム・レインボーライブ』完走後に『キンプリ』を鑑賞したことで映像の全てが「有意味であった」ことを理解し、そしてその成分を「初見の自分達に伝わるような映像」として練り込み、1本の映画に仕立て上げていたことに改めて衝撃を受けました。分かってくれそうな身内に喧伝して回り、かなりの数の人(主に男性)を沼に落としました。今でも一緒に楽しんでいます。
それ以降、この3年間は常に『キンプリ』が身近にありました。もう慣れただろうと思ったところに現れた『キンプラ』でやはり頭をぶん殴られ、もっと深めないとついていけないらしいことを悟らされました。そこからさらに火がつき、様々なことにチャレンジする力を貰いました。新しいことを始めるための原動力は常に『キンプリ』でした。完全に『キンプリ』は僕の人生に無くてはならないものになっていたと言えます。
それから1年半ほどの月日が流れ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』が始まりました。
実は『スッスッス』については、テレビシリーズということもあり映画よりも自由が利きにくくなるだろうこと、掘り下げが一切行われていない新入生組中心の話になるだろうことから、最初の期待感情についてはかなり微妙でした。「楽しみではあるが不安もある」という状況で初日を迎えています。
嗜みとして最速上映のチケットを取り現地で一章を観て……そこからは皆様の想像通りでしょう。スタッフの本気を見せつけられてそのクオリティの高さに震え上がり「なんて愚かな想像をしていたんだろう」と思い知らされることになりました。それと同時に「だったらこちらも本気で応えなければならない」という謎の使命感が僕の心にふつふつと沸き上がりました。
この作品に出会ってから3年間、新しいことにたくさん挑戦したことで、多くの作品について前にも増して深めて行くことができるようになった。より冷静に熱量の籠った作品を分析し語れるようになっている。その自信はありました。
その成果が見せられるとしたら、今この瞬間しかない。『KING OF PRISM』から受け取ったものは、自分にできる最高の形で『KING OF PRISM』に返す。それが最高の作品にできる1つの恩返しだと思う。そういった心持ちで始まったのがこの「『キンプリSSS』全話感想シリーズ」です。
世の中には「『キンプリ』はトンチキ作品であってそれ以上ではない」「ファンはいつも同じことを呻いている」と思っている人も多いと思いますし、その誤解を解くのはなかなか難しいと思っています。だったらせめて「実はこんなに細かく分析して書けることがある作品なんだ」という証明になるものがあれば、本当の面白さをより広く伝えられるかもしれない。そんな気持ちもありました。『キンプリ』は面白いんだ聞いてくれ。
「もう初見でこの作品に踊らされたりはしない」という思いから、できる限り最速上映の勢いで書くことを前半は心掛けていましたが、後半に行くにつれてありがたいことに読者が増えてきたことからクオリティ重視に切り替え、複数回の鑑賞をしてからの執筆も行いました。
最初は5,000文字程度からスタートし、その時点で「1話辺りこの文量は自分で引くわ」と思っていたのが、気付いたら10,000字超えが当たり前の書き込みぶりに。これだけできるファンが日本にどれだけいると思う?俺は『キンプリ』に負けてないぞ。「三章」を書き終える頃には、そんな天狗心も顔を出し始めていましたね。
そんな中で迎えた「四章」の上映。これを観た時は改めて「無理だ敗けた」と思いました。とんでもないことをしてくれたなと。見事なまでに鼻をへし折られるとはこのことです。同時に「何度観てからでも良い。何が何でも分かりやすい記事に書き直してやる」という情熱もバーニング。その結果が10話以降の約5万字に渡る「四章」解説です。
これも期待して待って下さっている方に、少しでも分かりやすい菱田正和をお届けしたいという気持ちによって成し遂げられたところが大きく、読み手がついていなければ恐らく匙を投げていたと思います。皆様のおかげでまた大きな成長をすることができた気がします。本当にありがとうございます。
実際のところ、僕の記事はTwitter(伏せったー)に書かれていた感想/考察をかなり参考にしており、1回観ただけでは覚え切れなかったシーンなどを皆様の感想を元に継ぎ接ぎし、25分の話の全容を思い出して書く…といった流れで毎話お届けしておりました。
パクったりなどはせず自分が感じたことをもちろん書いていますが、ネット上の感想群から「ファンがこの回に抱いている最も大きな想い」をしっかり読み取った上で、最も望まれているであろう内容を文章化できる感想を目指して書きました。僕の記事が皆様の心に届くものになっているとしたら、それは皆様がたくさんの感想をWEBに書いてくれていたおかげです。
『キンプリ』はファンの力で持ち上がったコンテンツですので、僕もその熱意をより底上げできるよう、1人のファンとして「最もこの作品らしい感想を」と、ファンの熱量を内包した記事を書きました。「僕はみんなを笑顔にしたい」という一条シンくんのメッセージが実現できる記事を、この作品でなら書ける。今までの自分よりもみんなを笑顔にする文章を書いてみせる、全編渡って一番強いのはそんな想いでした。
どちらかと言えば独善的な考えで文章を書くことが多かった僕に、より人の心に届く文章を書く力をくれたのは『KING OF PRISM』です。他人のことを考えて表現することの楽しさを教えてくれたのもこの作品です。
その結果が、こうして受け入れらるに至ったことを本当に嬉しく思います。これからも『キンプリ』の世界を盛り上げるために、微力ながら手を尽くして行きたいと思います。また気が向いた時に読んでもらえると嬉しいです。
プリズムの煌めきはいつもそばに。
また別の『キンプリ』の記事でお会いできれば幸いです。ここまで本当にありがとうございました。
Written by はつ(@HatsuLog)