あんさんぶるスターズ! アニメ ミリしら感想 単話感想

キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第23話 努力の先で掴んだ景色 明星輝くステージの果て

2019年12月20日

氷鷹北斗&日々樹渉

中盤では前回に引き続き北斗と渉の師弟関係がより深められる展開。

文字通り落ちてきた渉がからくり仕掛けを見た時の「これ作った人はかなりの偏執狂ですよぉ」という台詞を悪口と捉える辺り、まだまだ北斗の日々樹渉への理解度は5%程度と言ったところ。

そんな北斗の父親が夢ノ咲の暗部に隠した箱を解明しながら語られるのは、"あの日の悲劇"についてです。

重責に耐え得る愛情を

芸能界のサラブレッドである北斗は、常に誰かから期待される運命の下に生まれています。

それは同じアイドルを目指す者からすれば、喉から手が出るほど渇望するほど絶大な力を持つ"コネ"に違いありません。北斗はそれがあるからこそ、敷かれたレールの上にいるだけでも光り輝くスターになれる。

ない物ねだりが当たり前の人生。
外から見た氷鷹北斗の"現実"は、その苦悩を理解されることなくただ羨望と嫉妬を向けられるほどに恵まれたものであると言えます。

「貴方も人間ですから、失敗することもあるでしょう」

でも本当の"現実"はそうではない。
何故なら、その"コネ"のせいで彼は絶対に成功を収めなければならない境遇に立たされるから。

完璧で当たり前、できて当然だという空気の中でアイドルとして在らねばなりません。そして、そのプレッシャーの中で毅然とあって初めて「流石は氷鷹の家の者」と認められることになります。

「しかしその時…罵倒や悪意は止め処なく膨れ上がります」

逆にもしそのハードルを越えることができなければ、彼は「氷鷹の家の者なのに」と世間から言われることになる。何者でもなければ誰の目にも留まらない失敗なのに、彼は生まれのせいで常にそのリスクを抱えたまま、アイドルとして走らなければならないのです。

その大衆意識を自覚してしまった時、たとえそこまで一心不乱に頑張ってきたとしても、その鬱積はきっと氷鷹北斗の心を駄目にしてしまう。それほどまでに彼は純粋で温室育ちに見えます。その危うさをきっと、渉も最初から理解していたのでしょう。

それを経験する前に耐えられる強さを誰かが授けてあげなければ、北斗の道行は高確率でとてつもなく暗いものになる。

「だから一緒に立ってもらったんです。地獄の責め苦その物の…あの舞台に」

それならば、夢ノ咲学院という箱庭の中で行われる争いの中で、その悪意を間近に体験してもらおう。それも氷鷹北斗に向けられたものではない。違う誰かが受けるそれを、受け止める姿を、その目に焼き付けて学習してほしい。

「私と貴方の関係性は、師匠と弟子と呼べるほどでもない。会えばそこそこ楽しくお喋りとかができるだけの相手です」

普通に考えればお節介で、下手をすれば渉にとって一生恨まれかねない選択です。だからこそ日々樹渉にとって氷鷹北斗は、あの時既にそうしてあげたいほどに大きな存在になっていた。

そう言えるのでしょう。

渉から見た北斗

「でも…それが私にはとっても嬉しかったんです」

1年前の日々樹渉は、夢ノ咲学院の中でも多くの人から遠くに置かれて、避けられていたと思います。五奇人という対等な括りができるまで、彼はずっと孤独な追求者だったのではないかと感じています。

そんな時に演劇部に入ろうとしてきたド天然の北斗は、きっと渉にとって偏見なく近付いてきてくれる人間だったはず。

結果的に「できれば俺の人生に関わってほしくない相手」と(愛を持って)煙たがられるような関係性になったのも、それだけ北斗が熱心に彼と接そうとした証なのでしょう。

「だからお礼と言うわけでもないんですけど、滅多に味わえない悲劇を体験させてみたんです」

変人でもなく奇人でもなく日々樹渉でもなく、ただ演劇部の部長という肩書を持っただけの1人の一般人として渉を捉える北斗のことが渉は好きになって、目をかけてあげたいと思った。

それは同様に立場や肩書きに縛られて生きてきたから北斗だからこそ、渉に芽吹かせられた感情だったのかもしれません。

「確かに、今回最大の敵となるEdenには陰険な策を巡らせる奴もいる。あの経験が役立つかもしれない」

…どうもその真意は、まだ完全に北斗には伝わっていないようですが。今なお渉の言いたいことを知らずに来れたこと自体、夢ノ咲学院での出会いがあったからこその幸福だとも言えるでしょう。

「ありがとう、部長」
「…SS頑張ってくださいね」

北斗の理解半分、斜め上からの返答の言葉を気にもかけず、「今はそれで良い」とばかりに渉は北斗に語り掛けます。

「名前の通りに、惑いがちな皆に指針を示す…北斗星になりなさい」

北斗はTrickstarのリーダーではありますが、アニメにおける彼の役割は運営的かつ形式的なもの。リーダー然とした振る舞いを見せたことはなく、まだ横の繋がりの延長であると捉えざるを得ません。

そんな彼がアイドルとしてTrickstarの北斗星になる。SSではそんな姿が見られるのでしょうか。楽しみです。

開会式始まる

後半戦ではついにアニメでは全ての到達点となるSSがスタート!

夢ノ咲学院主催のイベントでありながら、開会式のOPアクトをEdenが務めるという現実ではあまり例を見ない展開。最も知名度のあるユニットが場を盛り上げるべきと判断されての選出だとしたら、それだけ様々な観点から見た実力重視の内容であることが伺えます。

逆に優勝最有力株であるEdenを少しでも疲弊させる意味も孕んでいるとすれば、それは勝利にドライな天祥院英智らしいサポートの仕方とも取れなくもありません。

実際、夢ノ咲とSSに父親絡みで並々ならぬ因縁があるジュンは場の空気に当てられて、想定以上に体力を持って行かれてしまっています。

しかしその分、Edenは開幕でSSを「ウィンターライブ」と言い換え空気をコズプロ側に引き寄せるなど、でき得る最大のパフォーマンスで優位性をもぎ取ります。どちらも開幕から自分達の立場を存分に活かした振る舞いで、このイベントを盛り上げるのでした。

開会式後は、スバルに茨から「内密にお話したいことがある」というメールが届く不穏な展開も。今までの経験からして当然その誘いに乗るTrickstarではありません。メールはユニットの総意でスルーし、予定通りにSSでのライブに臨みます。

ですがどうも茨のメールには、彼らを罠にかける以上の隠された真意がある様子。そんな見え透きすぎた罠を仕掛けるほど茨は馬鹿ではない…という一歩踏み込んだ考えがあれば、違った未来もあったのかもしれませんね。

七種茨の抱える劣等感

SSの幕間では七種茨の過去に関する情報の公開も。

凪砂を匿っていたゴッドファーザーの子供の子供の子供(ひ孫?)に当たる存在だということが明らかにされました。

親の借金のせいで一時は捨てられて天涯孤独の中、不穏な空気(恐らく非合法?)の軍事施設にて幼少期を過ごしたという衝撃の人生経験をお持ちの茨さん。

捨て方にも問題があるし拾う施設にも問題があるし、血縁の借金をどうにかしなかった上にその状態で遺言書に何か書いてしまったゴッドファーザーにも問題があるし、そもそも「この現代日本」の世界観に問題があるしと、何から何まで問題だらけでどこから突っ込んで良いのか最早よく分からない状況。

とりあえず初登場時に「軍隊っぽいところにいた」と言っていたことについて、文字通り「軍隊っぽいところ」だったことはよく分かりました。嘘もなければ脚色もない。ありのままの事実がそこにある。

茨と向き合って作業をしていたのが、関係性が示唆されていた幼少期の伏見弓弦で間違いありません。彼らの出会いはこの施設だったようですが「オータムライブ」でのやり取りを考えると、抜けた経緯には色々と異なるところがあるのでしょう。

不測の遺産相続により突如人生が一変したことは、「自分の力で伸し上がったわけではない」という劣等感を茨の心の内に残していると思われます。それは「そんな風に人間らしい幸福を甘受する資格がありません」という台詞にも表れています。

負けが絶対に許されない軍隊っぽい施設で教育を受けたことと、自身の心を苛んでいる満たされない成功への渇望が、彼を絶対的な勝利にこだわらせている所以であると解釈しました。

ゴッドファーザーから受け継いだ資産や人脈を駆使し、絶対に比類なき成功者にならなければならない。それを目指した先にあったのが、彼が敬愛し育て上げた「アイドル」の世界だった。だから彼は与えられたステージでの最高を目指して、日々邁進を続けているというわけですね。

Adamの凪砂と茨は、奇しくも同じ人物から絶大な庇護を受け「最適だ」という理由でアイドルの道を選んでいるという点で価値観を同じくしています。

しかしながら、彼らが目指しているものには大きな差があるのです。

凪砂はアイドルを利用した人生からの解脱を旨としていますが、茨はアイドルを利用して人生を手に入れようとしている。

思い描く到達点は、真逆とすら言えるものです。

大いなる存在に翻弄されながらも自分の意志でアイドルを選択した彼ら。見えている世界は全く別の物なのに、その境遇にはどこか通ずるところがある。それがAdamの2人に、細いけれど頑丈なピアノ線のような絆を生み出しているのかもしれません。

Edenの在り方と関係性

「その意味でも!このウィンターライブでは絶対に失敗は許されません!」

以前に日和が「茨についてはよく知らない」と言っていた通り、茨の過去はEdenのメンバーもよく知り得なかったことのようです。

疲弊するジュンを抱き締める日和。それを「仲が良いね」と微笑ましく見守る凪砂。日和の好意を無下にせず「ジュンを支えてあげて」と優しく返すジュンと凪砂の関係性。3人の間には過去の関係性から来る理解と信頼があるように感じられます。

4人の中でどうしても浮いてしまっている茨に「愛を分かち合おう」と手を差し伸べる凪砂の姿には、同胞を慮る優しさも見受けられます。凪砂は強い選民思想の持主ですが、自分が認めた相手については強い博愛精神を持って接するところがありますね。

凪砂も茨の過去をここで初めて聞かされたのかもしれませんが、彼が抱えている心の闇のようなものは見通していたことでしょう。だからこそ好戦的な思想に囚われている茨を、どうにか救ってあげたいと思っているはず。

思想の面からすれば、茨は凪砂にとって相反する者であり、忌避すべき存在なのは間違いありません。それでも近しい闇を抱え、自分を率先して導いてくれるありがたい存在として、凪砂は茨のことをどうしても気にかけてしまうのではと想像しています。

「うーん確かに、それはそうだね」

本質を見抜く力の強い日和も、茨の提示する戦略と導き出す結果については異論はないといったところ。そしてジュンと日和には強い信頼関係があるので、日和が異議を申し立てないならジュンもそれに否定的ではない、というスタンスでしょうか。

TrickstarをEdenの敵ではないとしながらも、状況次第では破壊力甚大な兵器を用いるしかないと考えている茨。

厭戦的な凪砂はその実行に特に否定的な感情を持っているようですが、実は茨も"個人的には"そんな展開にならないことを祈っているとのこと。その気持ちがあったので、事務所に内密な状態でスバルと話し合う場を設けようとしていたようです。

ここから茨のやり方は性格が悪すぎる(凪砂談)ところはあるものの、最終的にはステージの上で自分達を煌めかせて勝利するという思想にブレはないと推察できます。

「オータムライブ」でもTrickstarを懐柔しようとはしましたが、盤外で再起不能に陥らせるような非道な罠を仕掛けることはありませんでした。

だからEveの2人も(どうかと思うところはあっても)Edenとして彼のプロデュースに乗っかることを「悪い選択ではない」と考えられるのではと思います。

事務所として勝利にこだわるのならば、手持ちの情報を駆使して相手を苦しめる方法は幾らでもある。コズプロがそのための準備を進めているとすれば、それを止めるのは"私情"に他ならない。だから茨はそれを止められない。

「あーあ…。どう足掻いても血生臭い展開になりそうです」

そんな"最悪の勝ち方"をしないために茨が回りくどいことをしているのだとしたら、内に秘めたる善良性の存在も垣間見える気がします。

Eden達の繊細なやり取りを見届けた上で、話は今一度Trickstarへ。

SSの本戦が始まります。

期待を希望にして

SSの予選は町中で行われる公開形式。
メイン会場外で行う野外ステージなどもあり、彼らを観に来たファン達だけでなく、今日初めて見てくれる人達にどれだけアプローチできるかも関わってくる形式でしょう。

夢ノ咲学院代表であるTrickstarは、地元の空気感や生徒達の応援や集客活動のバックアップを最大限受けることができる立場であり、予選突破については盤石の体制です。

そんなTrickstar達が「予選を最後に突破した」のは、このSSのレベルがそれほどに高いことを意味しているのでしょうか。アニメではTrickstarとEden以外の参加者がどのようなアイドルなのかは全く語られていないので、こういった言い回しの工夫が求められたのだと思います。

本戦の衣装はあんずと鬼龍と斎宮による合作。
今までのTrickstarは赤と青を基調とし、ステージングも対照的な色合いになるような工夫が為されていたと思います。

今回の衣装はそれぞれにイメージカラーが設定され、4人全員が違った輝きを放てるような衣装に仕上がっています。裏地はいつもの衣装の通りに赤と青で分けられ、ベストはその相対色なのもポイントかなと。

斎宮は七夕祭などの季節イベントの衣装にも関わっているとのことでしたが、Trickstarと直接的な接点を見られたのはこのシーンが初めて。鬼龍がデザインに関わった元々の衣装と比べると、全体的に色合いや装飾が艶やかなのは、斎宮宗の影響がある?のかもしれませんね。

「そろそろ時間です!」
「よーし皆!」

4人揃って円陣を組み、最後の掛け声を。在り来たりと言えばそれまでの演出。でもステージに上がる前は「やっぱりこれがないと」と思わせてくれる、王道な熱さがある演出です。

期待を希望にして!
LET'S BREAK THROUGH!

「ここに!」
「立っている!」
「理由!」
「感じて!」

未来へ行こう!!!!

アニメでは約半年間、様々な出来事を乗り越えて成長し、名実共に学院の代表アイドルとなったTrickstar。全ての期待を背負い切れるだけの自信を得て、彼らはこの大舞台まで歩みを進めました。

「さぁ行くが良い!この夢ノ咲の花道を!」

あとは全身全霊で準備したステージをやり切るのみ。彼らのこのアニメ最後の戦いが幕を開けようとしていました。

ステージへ

Trickstarが登壇したSSのメインステージは、このアニメで見てきたどのステージよりも遥かに大きく人の数も膨大。そして歓声の量も聞き分けできないほどのパワーで、彼らの身体全体に降り注ぎます。

「すっげぇ…!」
「うわぁ…!」
「流石全国一のアイドルの祭典だな!」

彼らの親の世代から脈々と受け継がれてきたSSは、業界内でも一大イベントとしてあるのでしょう。

まだ結成一年足らずで、夢ノ咲学院の中でのアイドルという立ち位置が強いであろうTrickstarにとって、初めてとなる"世間的な大舞台"。衝撃も高揚感も想像以上のものだったに違いありません。

「……!」

そんな中でより大きな感慨に耽るのが明星スバルでした。いつもは元気いっぱいムードメーカーの彼が言葉を発せないほどの昂りと感傷が、このSSのステージにはあったのだと思います。

「母さん…大吉…父さんも天国で見てる…?」

父親が"あの明星"と呼ばれ、並々ならぬ関係にあったことは今までも少しずつ語られてきていましたが、死別していることが明確に語られたのはこのシーンが初めて。彼にとって太陽のような存在だった父親は、何かの折に永遠に彼の元から去ってしまっていたようです。

「俺――アイドルになったよ!」

それでも明星スバルはアイドルを目指した。今までの情報を精査すれば、父の不幸がアイドルと無関係であるとは思えません。その父の不幸の先を見ても、彼は父と同じアイドルになりたいと思った。きっとそれは、並半端な覚悟ではなかったはず。

遠い昔、ステージの上に立っている父をキラキラした目で見守った明星スバルが、今は父と同じ場所に立っている。

伸ばした手の先に、掴みたかった光がある。目の前にずっと夢見ていた光景がある。

その彼の輝きは、突然の暗転によって暗闇に奪われることとなりました。

"あの明星"

あの『明星』を覚えていますか?

スクリーンに映った映像は、おどろおどろしいフォントで観客に過去を語りかけます。"あの明星"が何かを犯し、連行される姿を同時に映し出すことで。

『犯罪者』
堕ちた『偶像』
アイドル業界を追われた
忌まわしきアイドル

次々と映されるその文章からは、過去に起きた大きな事件を想起させるものでした。この業界にいれば知らぬ人の方が少ないと言わんばかりに、少ない言葉でスバルの父親のことを悪意的に表現して行きます。

ですがTrickstarの面々は、その事実を今まで知らなかったようです。英智や凪砂に父親について触れられた際も、Trickstarはスバルの過去について詮索を一切してきていません。年齢的なことを考えれば、事件そのものをよく知らないのかもしれません。

しかし当事者の家族であったスバルがその過去を知らないはずがない。今まで自分から発信せずに隠してきた彼の暗い過去が、この大舞台で白日の下に晒される。

その息子同じ
犯罪を犯している

それがどれほどスバルに大きなダメージと影響を与えることでしょう。茨が言った「血生臭い展開」がこの謀略を指すのなら、これはコズミックプロダクションが仕掛けた罠。

だとしたら、この仕打ちはSSに勝つためだけに行使されるには惨すぎる。Trickstarを、明星スバルをアイドル業界から抹消しようとする強い意志を感じさせる何かが、この裏に隠れていると考えます。

「――――」

絶望し、絶句する。
何事にも心を折られずに歩んできた明星スバルが、見せる今までにない苦悶の表情。

その真実の全ては次回。
つまびらかにされることを願っています。

おわりに

最終回に向かっていく23話「努力」は、今までの集大成をぶつけていく非常に心躍るエピソードでした。

2クールという限られた尺ででき得る限り丁寧にキャラクター達の魅力を展開してくれたおかげで、Trickstarを大手を振って送り出す空気感を心地良く感じることができました。

そして最後の最後でフィーチャーされる明星スバルの過去は『あんさんぶるスターズ!』という作品全体のイメージを確定し、このアニメ終了後により多くの視聴者を『あんスタ』に巻き込めるかの鍵を握る重要なストーリーになると思われます。

今回の話はスバルの孤独や抱える闇を随所に散りばめる構成となっており、SSに向けて他のメンバーが先輩達と日常的な交流をする中で、スバルだけが関係性にノータッチなままで進行しました。

これはアニメ視聴者に対して後半で起きる悲劇への心構えを与える意図を持った構成だと思われます。その点について、来週どのような形で拾われるかにも注目したいです。

しかしこのSSはどうあっても明星スバル個人の物語ではありません。この事件を彼がどう乗り越えるかは、Trickstarをはじめ学院で出会った仲間達とのあんさんぶるに懸かっていると思います。

さらに、あくまでステージ上の煌めきによる勝利にこだわるEdenの本気のステージも残っています。神話を始めようか 楽園というこの舞台で。アイドルとして決してTrickstarの完全な敵対者ではないEdenが、どう絡んでくるかも楽しみです。

残すは24話「奇跡」のみ。
今まで登場した輝石達が描いた軌跡を「キセキ」に乗せて。見届けさせて頂きます。

このブログ記事も是非最後まで、よろしくお願いします。

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はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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