あんさんぶるスターズ!

【終了】『あんスタ』ミリしら感想をやめた経緯とその理由の全て

2023年をもって作品感想を主軸にした感想を終了することに決めました。

それに伴い『あんスタ』ミリしら感想も完全に終了となります。これ以降の継続的な更新はありません。過去に楽しんで下さった方々、ありがとうございました。更新を期待して下さっていた方にはお詫び申し上げます。

と言ってももう2年以上記事の執筆はしていませんし、多くの人にとって過去のものだと思います。この1年半程は、SNSで『あんスタ』に関わる発言は意識的に投稿しないようにもしていました。しかし、自分にとってこの完全終了宣言は大きなものとなります。

この記事は何故僕が『あんスタ』の記事執筆・YouTube投稿を行わくなったのか、一切の言及を避けるようになったのか。その全てを記録し公開するものです。誰かに読まれることを目的としておらず、今後の自分のために書きました。

気持ちのいい話ばかりではないかもしれません。それでもある理由の下、この記事の公開を決めました。

これ以降を読まれる方は「世の中にはこういう終わり方もある」という一事例としてよろしければお付き合いください。

僕の『あんスタ』との向き合い方が大きく変わったのは2021年上半期のことでした。

当時執筆した記事が一部読者の大きな反感を買ってしまい、複数の攻撃的な匿名メッセージが僕の元に届きました。

何やら物議を醸しているらしいことを察した自分は検索できる範囲で反応を確かめに行き、そこで『あんスタ』において自分の記事が初めて集団に叩かれている現場を目撃しました。

この時の僕は怒りや悲しみはあまり湧いてこず、「やってしまった」という気持ちが何よりも大きく先行しました。その攻撃的な意見は自分的に理不尽なものとは思えず、自分の配慮で避けられる問題だったと思ってしまったからです。

当時の自分は褒められすぎていたのだと思います。
『あんスタ』関連で頂いた感想の感想の累計は恐らく1000件を超えており、逆に否定的な意見を貰ったことは全くと言っていいほどありませんでした。

そのことから自分の活動に否定的な意見を持っている人の存在に鈍感で、認知した否定感情にも「受け入れて改善しなければならない」という気持ちを強く持ってしまっていました。

その記事自体も当時にしてはかなりアクセス数が多く肯定的な感想も多く頂いていたため、尚のこと「極一部」に対応することの必要性を感じてしまったのだと思います。

過去の自分は似たようなことが起きた場合、そのメッセージを晒し上げて反論し自分のフィールドを作って乗り越えてきました。なのでこの一件は人生で初めて、自分を押し殺してそれを封印するという選択を取った出来事になりました。

その行動理由として挙げられるのは、まずSNSで他者を攻撃することが、当時の自分にとって大きなマイナスになると思われたこと。

幾ら自分が攻撃されている側だとしても、言い返した側の印象が悪くなるのがインターネットです。そのマイナスを避けておきたいという気持ちが強くはたらきました。

そしてもう1つが、自分の発信から炎上騒動が大きくなる危険性があったことです。

当時の自分が攻撃されていることは、恐らくその攻撃している人と関わりのある一部の人たちしか知らなかったと思います。この記事を読んでいる人の中にも「そんなことがあったのか」と思っている人もいるかもしれません。

そのことは僕自身も認識しており、自分が大人しくしていればその事実が広まること自体ないと考えました。

そして調べていくとその攻撃的な人たちが存在している背景には、過去にあった大きな炎上騒ぎが関係していることが分かってきました。攻撃的な人たちは半ばフラッシュバックのような感情で、僕の記事に敵意を向けてきたようだ、ということも分かりました。

このことから僕がそれらに反撃の意思を示すことで過去の炎上騒動が一部で再燃し、作品の外部で大きな物議を醸す可能性があることに気付きます。『あんスタ』は公式と関係ないところでファン同士が揉め事を起こすことが多いコンテンツだと認識していたので、そのリスクは決して低くないものだと感じていました。

そうなってしまった場合、長く扱ってきた『あんスタ』という作品に迷惑がかかることになります。それは自分にとって最も避けたいと言える状況でした。最悪、活動が続けられなくなる可能性も十分にあり得ました。

そこまで考慮して自分の行動を考えた結果、「やはり反撃の意思を強く表に出すべきではない」という方針が自分の中で固まりました。自分はその状況に耐えられる人間だと、慢心していたところもあったと思います。

しかし実際にその状況に身を置いてみると想像以上に苦痛が大きく、更に「今後書く記事で一部の人に粘着され文句を言われ続けるかもしれない」「それを多くの人に知ってもらう術がない」という孤独な状況により、『あんスタ』で記事執筆・動画制作を行うモチベーションが著しく奪われていきました。

それまでは『あんスタ』の記事を書くのが本当に楽しく熱意を持って取り組んでいたため、自分のその変化にもショックが大きかったのもあります。自分はこの程度の人間だったのかと思うようになり、一時的に自己肯定感が大きく下がっていたと思います。

そういう状況から一度『あんスタ』の記事執筆からは距離を置き、当時「記事を書き切りたかった作品」と「YouTubeを頑張りたい作品」がそれぞれあったため、そちらに注力して自分を負の感情から遠ざけることを選びました。

その後『あんスタ』から距離を置いている間に僕はYouTubeの方をある程度軌道に乗せることに成功し、継続的なリスナーが徐々に表れるようになりました。

前述の経験から、YouTubeでの僕は「アイコンや名前で一定素性が分かる相手が応援のコメントをくれる」状況に物凄い魅力を感じていました。チャンネル内で自分のコミュニティを形成し、明確な味方を増やすことにも力を入れました。

たとえ匿名で1000件の応援メッセージを貰っても、誰が応援してくれているか分からない状況ではたった10~20の攻撃的なメッセージに屈してしまう。それを知って味方でいてくれる人も集められない。そう思っていた自分にとって、YouTubeという土壌に非常に強い安心感を覚えていました。

活動自体が性に合っていたこともあり、この期間で僕は記事の執筆よりもYouTubeの動画投稿の方に大きく傾倒することになります。

そうなったことで、より自分として気になるようになってしまったのが『あんスタ』の取扱いです。

『あんスタ』は自分のメンタルが落ち着いた時期に再開したいと思っていましたが、作品から離れている間に僕自身は「使える時間のなるべく多くをYouTubeに割きたい」と思うようになっていました。

ですが『あんスタ』はあくまで記事執筆を期待してくれている人が多い状況でしたし、記事を書くべきか、スタイルを変えてでも活動を続けるべきかでかなり悩むようになりました。

その時「扱わないなら中途半端に『あんスタ』の話をするな」と言われて死ぬほどムカつき、それをモチベーションに一時的に記事執筆を再開します。YouTubeでは読んでいる姿を生配信(映像なし)して届けることにしていました。

そのスタイルで数記事分のストーリーを進行させたのですが、その時期の途中で『あんスタ』公式絡みの炎上騒動が起きてしまいます。それは一部のファンが攻撃的な意見を公式サイドに向けるという内容のものでした。

その炎上騒動が目に入った時、攻撃的な意見をまるで自分に言われているように感じてしまいました。そこで数ヶ月前に攻撃された記憶が蘇って『あんスタ』を楽しむ気持ちにノイズが乗るようになってしまい、そこでまた記事の執筆が明確にストップしました。

キリが良いところまで生配信をした後、また少し時間を置いて考えることにしました。今後似たようなことがある度に気持ちの整理が必要になるとすれば、『あんスタ』で活動を続けるのは厳しいのではないかと思ったからです。

その結果「やはりどんな形でもやり切りたい」という気持ちを優先し、形式を変更して動画投稿でのラジオ感想活動を続けることにしました。あの感想記事はストーリーを細かく読み返し、メンタルを削って書き上げる必要がある制作物です。それを続ける余裕・熱意は、あの時の僕には既にありませんでした。

ただそれらは結局のところ使命感を優先した活動であり、真正面から作品を楽しんでいるとは言い切れなかったのかもしれません。『あんスタ』を読むことが楽しかったのは事実ですが、その後に「何かを発信しなければならない」という義務感は、自分の中の楽しみを大きく薄れさせていたと思います。

そして自分自身「本当にこれで良いのか」と思いながら活動すれば、その活動内容に否定的な言葉を向けてくる人も(少数は)現れます。そういった言葉を見るたびにモチベーションの浮き沈みを感じ、何とか自分を奮い立たせて活動を維持している状態でした。

さらにこの時点で自分のYouTube活動は初期の頃に比べて多様化しており、YouTubeで初めて触れてリスナーを獲得できている作品なども出始めていました。

それらの状況から「どうしてこんな苦しい思いをしてまで続けなきゃならないんだろう。他に100%楽しめる作品はいっぱいあるのに」という思いを強く抱くようになっている自分に気付いてしまいました。

これ以上この状態で『あんスタ』の取扱いを進行すると、恐らく作品その物が嫌いになり、『あんスタ』というコンテンツ自体が自分にとって地雷になりかねない。そう思った僕は、そこで『あんスタ』を活動内で取扱うことを一旦スッパリ諦めることに決めました。

ですが『あんスタ』自体にネガティブになったわけではありません。言うなれば『あんスタ』と正しく向き合えない状況を作ってしまった自分自身にネガティブだったのであり、それを払拭できた時、また違った形で『あんスタ』を楽しむことはあるかもしれない。その思いは常にありました。故に「『あんスタ』にはもう触れません」と発信することにも強い抵抗がありました。

しかし作品感想をメインに扱う活動者である以上、僕が『あんスタ』に言及し続ければ再開を期待する人もいるでしょうし、逆にやりもしない『あんスタ』を引っ張って利用しているとネガティブに感じる人もいるはずです。

そういった自分の立ち位置を考えて、それ以降は公の場―—特に「気軽に発信できるSNS上では『あんスタ』に原則的に触れない」ことを自分への枷とし、それ以降(恐らく2023年4月~)僕が『あんスタ』関連の出来事に自発的に言及することはほぼ無くなりました。映画を観に行った際に、一言感想ツイートを投稿したくらいでしょうか。

これらの判断が"正しくない"ものどころか、見ようによっては"最悪"を招いていると第三者視点では映るかもしれません。自分としてはその都度その都度の最善を選んできたつもりでしたが、こうして振り返ってみると本当にどうしようもない話だなと自分でも感じてしまいます。

活動を続けたいという思いであの日に口を噤んだ結果、結局自分は『あんスタ』で活動することはできなくなりましたし、この期間で多くの人が僕から離れて行ったはずです。他ジャンルで元気に活動する自分を見て、失望や落胆を抱えて去っていった人もいると思います。

そうやって考えると、数年間頑張って記事を執筆してきた上で、僕の手元には何も残せませんでした。やり遂げたという実感もなく、ただ「頓挫させてしまった」という後悔と自責の念があるのみです。

取扱い中止を決めてから今日まで『あんスタ』への贖罪の気持ちは消えることはなく、「こういうのって簡単には解放されないものなんだな」と改めて感じたりもしました。

「あそこでああしていれば違ったか?」は尽きませんが、どうせその時に戻っても同じ選択をするだろうと思います。あの時言い返して擁護の声を集めていれば、あの後も何だかんだ『あんスタ』の記事を書いていたのかもしれない。その可能性もあれば、それをしたらもっと最悪なことになっていた可能性も捨てきれません。

だから結局はこれが自分にとっての『あんさんぶるスターズ!』との付き合いだったんだと思うしかなく、その経験の全てが自分にとって大きな財産となっている。今の自分はそう思っています。

少数の悪意に屈するより、味方を集めてスッキリした方が遥かに健全だと学びました。そもそももう面倒臭い奴には取り合わないようにしていますし、今似たような批判意見が届いたら開示請求までしっかり検討します。

今自分が活動者を続けられているのは『あんスタ』を通じて培った経験のおかげで、良い経験も悪い経験も全て今の自分の肥やしになっています。『あんさんぶるスターズ!』という作品は、自分にとって最も大切な作品の1つである。ファンとしての向き合い方からは少し外れるかもしれませんが、それ自体は紛れもない事実です。

作品感想主軸の活動を終了することに決めた時、真っ先に思い浮かんだのは『あんスタ』のことでした。これを機に「過去に中断している活動は全て終了」と銘打ちました。

正直もうそれだけで何も言わずに一連の話を無かったことにしてしまう方が楽ですし、変に火種のような記事を書いて物議を醸すリスクを背負うのも面倒臭いなと最初は思いました。しかしここでこの話を洗いざらい公開しておかなければ、自分にとって『あんスタ』は今後も呪いのコンテンツのままになってしまいます。

それはやはり違うだろうと。リスクを鑑みても"終わり"をしっかりと作っておくべきだと。そう決意し、今回需要などガン無視して、過去の経緯と自分の頭の中の全てをこうして一筆したためることにしました。

この文章を考え出した時、思えば自分が楽しんできた『あんさんぶるスターズ!』という物語は、良かれと思って始めたことで失敗し、後悔して立ち止まっても尚もう一度歩き出し、新しい幸せを勝ち取っていくアイドルたちの物語だったなと、改めて思い至りました。

僕がもう一度『あんスタ』の世界を心から楽しめるかは正直まだ分かりませんが、もしその時が来たら今の方が彼らの苦悩や葛藤をより身近に感じられるようになっているのかも。そんな楽しみ方ができたら良いなと思い、この記事の必要性をより強く感じました。

なのでこの記事は、僕が長らく中途半端にしていた活動者としての「『あんスタ』ミリしら感想」を明確に終わらせるものであり、それと同時に再び『あんさんぶるスターズ!』を自分が楽しむために必要な儀式です。

今後は『あんスタ』に触れることもあると思いますし、何かを発信することもあるかもしれません。ですがそれは今までの活動と地続きのものではなく、あくまで「はつが本当にやりたいと思った時」に見られるだけのものです。

どうか期待せず、もし一緒に楽しんでもらえるようでしたらその時は一緒に楽しんでください。

長々とここまでお付き合い頂いた方々、本当にありがとうございました。またどこかでお会いできたら幸いです。それではまた。

  • この記事を書いた人

はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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