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【ミリしら超感想】『アイナナ Second』第12話 連鎖する「波紋」並び立つTRIGGERの覚悟

2020年12月13日

 

引用元:https://idolish7.com/aninana/story/second/?p=1340

ゼロを騙る謎の落書き騒動に巻き込まれてしまったIDOLiSH7。

しかし彼らは完全に被害者で、何も悪いことはしていません。それ故に、世論という理不尽で暴力的な存在に為す術なく殴られ続けることになってしまいました。

解決はできないまでも、何とか状況を良い方向に進めたい。そう思うマネージャー 小鳥遊紡は、社長に記者会見を開くことを進言します。

それでも社長は、その彼女の逸る気持ちを抑えざるを得ません。記者会見とは最初から自分たちを悪者にし、失言を切り取るためだけに押し寄せる者たちとの戦いです。

「何とか理解してほしい」「正しいことを伝えればきっと分かってくれる」。そういった善意で相手と向き合おうとすれば、必ず目の前の悪意に飲み込まれてしまう。それを防御できるだけの技術とノウハウがなければ、より悪い結果を生み出すだけだと彼女を諭します。

「今の話、私が引き受けます」

そこに現れたのはIDOLiSH7の六弥ナギでした。
彼は笑顔でマネージャーの意見を後押しするばかりか、その表舞台に自分が率先して立つと自信たっぷりに宣言したのです。一介のアイドルに過ぎないはずの彼が、です。

「これ、新しい契約書です」

彼が手に携えていた書類は1綴の契約者。ですがその内容はアイドルとは全く異なったものでした。

"小鳥遊プロダクション特別広報マネージャー"と記載されたそれは、あまりにも完成された書類で。ナギがそれを作成する力を持つか、それを執り行える人物とパイプを持っているのは明らかです。

「ハルキの件では私も怒髪衝天です。
裏切者呼ばわり、決して許せません」

これは彼が新しい形で人前に出るために必要な準備。祖国で培ったというその辣腕を、大手を振って振るうための拘束解除の一打。

全ては自分を信じて曲を託してくれた、サクラハルキの想いに報いるため。そして今共に歩む仲間たちに明るい未来を届けるため。被った幾つものベールの内、その1つを脱ぎ捨てます。

「私の力で蜂のように騒がしいマスコミ
…羊の群れにしてみせます」

覚醒する六弥ナギ。
立ち向かうは世間。

彼らの今後を決める1つの"戦い"が今、幕を開けます。

特別広報マネージャー 六弥ナギ

「本日はこの場をお借りして、私たちの間に生じた誤解を、
1つずつ解いて行きたいと思います」

誰だオメー。

「あれは一体誰だ?」

いや三月くん全くもってその通り。視聴者の代弁をありがとう。

「スピーチ慣れしてますね。
一体、どこで勉強なさったんでしょう?」

違うそこじゃない弟。
いやそれも大事だが今はそれどころではない。六弥ナギ、日本語喋れたのか(※元々日本語は喋っています)

あまりにも完璧な振る舞い、態度、日本語、言葉遣い、スタイル、顔面。全てを兼ね備えた特別広報マネージャーは、その全てを持って、目の前にいるのが「アイドル 六弥ナギ」ではないことを記者団にアピールしました。

それにしても、祖国で培ったスキルの中に完璧な日本語が存在していたのは驚きですが、諸々のカモフラージュのためにカタコトの外人喋り日本語までわざわざマスターしていたのはもっと驚きです。彼の身に付けている能力は、どれだけ多岐に渡るのでしょうか。

しかしこの記者会見によって、「アイドル 六弥ナギ」はキャラクターとしてあの喋り方をしていたと世間にバレてしまいます。厳密に言えば「六弥ナギ」自体が何かを演じていたわけですが、受け止める大衆にとっては大差ないことでしょう。

もっと踏み込めば、ナギが何か重大なものを隠していることがアイナナと小鳥遊プロ全体にも伝わります。

それは今後何かしらのトラブルを生みかねない事実の発信。どこまでを開示すべきかどうかに、どうしても慎重にならざるを得なかったはずです。描写はないものの、裏でのナギの葛藤はそれだけ大きなものであったと考えられます。

それでも、彼は仲間たちのために自身を曝け出すことを選びました。それは転じて周りへの信頼の表れであり、そうしたいと思うほどに周りのことを愛している証明でしょう。

未来へのリスクは拭えませんが、それを押しても"今"を変える必要と意義がある。そうまでして動いたナギのその想いと選択が、今後ともアイナナの仲間たちに正しく伝わり続けてほしいと思っています。

ナギの戦略 犯人の策略

記者会見でのナギの受け答えは、およそ完璧と言って良いものでした。

真剣な表情には明らかな怒りを滲ませながらも、決して目の前の記者に敵意を向けることはなく。マスコミを信頼しているとさえ感じさせるやり取りで記者たちを懐柔し、周りを覆っていた悪意を確実に払って行きました。

あくまでもこの一連の事件の犯人のみが悪である。
全ての人はそれに巻き込まれた被害者で、それはゼロ本人さえも例外ではない。

人を愛し、人に愛されたゼロがあんなことをするわけがないと、意志の籠った主張で結んでみせたのです。

そこまで努めて真摯的かつ明確に自分の意見と主張を伝えてきたからこそ、それは最大級の説得力をもちました。何となく「ゼロがそんなことをするわけがない!」と言っているだけでは、感情論と唾棄されて聞き入れてもらうことさえできなかったでしょう。

自身が持っている本心と気持ち。それを多くの人に正確に届けるためのノウハウを、六弥ナギはパーフェクトすぎるほどに保有していました。そしてそれをもって、「悪いのはゼロではなく落書き犯」と印象付けることに成功しました。

そう、「落書きをしている人物がゼロ本人ではない」という意見に世論が流れれば、今回の問題の大元は解決します。アイナナがサクラハルキの曲を使うことの問題も無くなり、彼らはこのゴタゴタから解放されるというわけです。

ただ主張するだけでなく、しっかりと「何が問題なのか」を分析して理解した上で話を進める。この記者会見が一体何のために行われているのか。ナギは事件の本質さえも整理した、正に非の打ち所がないやり取りを我々に見せてくれました。

しかしそれは、件の"犯人"の気持ちを逆撫ですることにも繋がります。アイドルたちにとっての完璧は、犯人にとっての完全敗北。それだけ大きな衝撃を受けた相手は、必ずより煽情的な行動を持って対抗を始めるでしょう。

相手は自分の思い通りにならないものを身勝手に破壊しようと目論む輩。逃げ道を封じられた時、何をしでかすは全く分かりません。

紡に向かって飛んできた赤いスプレー缶は、その1つの始まりです。
アイドルたちの負の感情に火をつけるなら、彼女を狙うのが手っ取り早い。それが分かっている人間だから、落書き程度で世論をコントロールすることに成功したのかもしれません。

そんな"悪意"の塊が取る次なる選択は、アイドルたちの想像を遥かに超えていく。衝撃による人心掌握。心を掴み取る方法を熟知した者によるやり口でした。

「ゼロ」を騙る者

ナギの会見に刺激されたゼロの衣装をまとう存在は、街中に飛び出して特設ステージの上を奪取。本物のゼロとして振る舞うことで、大衆の支持を見事に勝ち取って行きました。

この会見がニュースとなって発信され世論に浸透するまでには、数日のタイムラグがあります。その前に「本物のゼロが怒っている」と世間に強く明示することができれば、簡単に印象は覆らなくなる。相手は相手で、そのための次手をしっかりと用意していました。

ですがこの方法は自身の姿を衆目に晒す必要があり、仮に犯人がゼロ本人でないとしたら大変にリスクが高い行動だとも言えます。三月のように感覚的に本人ではないと判断するファンも必ず現れるからです。

逆に言えば「こんなリスクを犯せるのだから本人なのではないか」と思う人が現れるのもまた確実。そしてその総数は、本人ではないと断定するファンよりも遥かに多いでしょう。

ハイリスク故にハイリターン。当人からすれば"最後の手段"の1つに該当するものであったはず。それだけ彼が追い詰められていたのは間違いないと思います。

その正体を追う

ここで一応、ゼロを騙る偽物(暫定)の情報を整理しておきましょう。

彼は他人がゼロの曲を歌うことを許せないほどのゼロ信者で、犯罪行為に手を染めてまでアイドルたちを苦しめる卑劣漢です。しかしただの1ファンと言うには持っている武器が多すぎると思います。

まずは情報。彼はアイナナがサクラハルキの楽曲を使用していることを知り得る人物です。相応の業界人であるか、ゼロやハルキ(または近しい者)と関係を持っているのは間違いないでしょう。

さらにゼロとして人前に立ち、一般人を信じ込ませるパフォーマンス技術を持っています。それだけ真に迫ったゼロ像を体現できるということ。"ただ知っている"以上の深いレベルでゼロを捉えているようです。

そして周辺の人間の感情を掌握する能力。
彼はたった1人で始めた些細な行動によって、世間全体を動かすムーブメントを巻き起こしました。

どんな内容や理由であれ、それだけ多くの人に干渉するには論理に裏打ちされたセオリーが必要。彼は感情の赴くままに適当に行動したのではなく、この結果を想定して1から道筋を組み上げていたと考える方が自然です。

それら全ての上に立つ行動理由。それが内に秘めたる激情です。

それだけ物事を理知的に解釈し、高い実行力を持っている人間でありながら、抑え切れない感情に駆り立てられて悪行に及んでしまう。そんなコントロールできない"自分"を持った人間でもあります。

最後にやはりチェックしておかなければならないのは、スプレー缶を投げつける相手に選んだのが紡であったということ。

普通に考えればナギ本人を攻撃するべきタイミングで、彼はあえて紡を狙うことを選びました。それは彼女を傷つけることが、最もナギを黙らせる(感情に訴えかける)のに適切だと判断したということです。

本人ではなくサポートする相手に危害を加える。それは攻撃方法として間違いなく正しいですが、問題は「どうして即座に紡を選べたのか」です。

あの場において、彼女がナギにとって大切な存在であることを知るタイミングはなかったはず。だとすれば、彼は最初から「紡がマネージャーであることを知っていた」「紡とアイナナ(もしくはナギ個人)に会ったことがある」人物だと断定できます。

ここまでを考えて過去のエピソードと照らし合わせると、犯人の候補は必然的に浮かび上がってくるでしょう。この情報に完全に合致する人物が1人だけ存在しますから(よく見ると顔がコケていますし、そもそもCVがな?)

まだまだ憶測(※)に過ぎませんが、限りなく正解に近いところまで推理できたと思います。さて、彼の胸中と真実は一体どのような形で白日の下に晒されるのか。しっかりと見守って行くとしましょうか。

引き金をひくのは誰だ

ナギの善戦虚しく世論はゼロ(偽物)のパフォーマンスによって掌握され、Re:valeの元には新たな脅迫状が。事態が好転を見せない中、マスコミは新たな標的を求めて周辺を這いずり回っています。

そんなマスコミが次に矛先を向けた相手はTRRIGER。
こけら落とし公演を共に開催する3グループの内の1つで、今回の騒動には本当に全く関係がない唯一のグループです。

それ故にフラットで正直な意見が聞けるかもしれない相手でもあります。世間も「TRIGGERはどう思っているのか」には間違いなく興味津々なはずです。記者たちが何とかして彼らから言葉を引き出そうとするのも、下世話ながら当然と言えるでしょう。

しかしTRIGGERはそんなことには動じない。
彼らは"今を生きるアイドル"として、自分たちの在り方に誇りを持って活動に勤しんでいる。その崇高さはどんな場所でも状況でも、決して揺るぐことはありません。

彼らに襲いかかる悪意は、伝説のアイドル「ゼロ」に心酔する者たちの想いその物です。人気絶頂の中、止むに止まれぬ事情で活動終了を余儀なくされたゼロは、1つの伝説として世間にその名を刻みました。

自分から身を引いたわけでもなければ低迷して消えたわけでもない。だからこそ「ゼロはもっと輝けたはずだ」という幻想が世にはびこる。失われた時間はより良いものになったに違いないと、希望を持ってゼロの物語は語られます。

ですが伝説も、見方を変えれば所詮は"終わった話"に過ぎません。同じ土俵で戦うアイドルにとってそれは超えなければならない壁であり、伝説に執着する「声」は打破しなければならない仇敵です。

「僕たちは単なる刺激。
それ以上でもそれ以下でもない」

伝説は、その上に立つ者が現れて初めて"世界"の一部となる。

特別な存在だと箱に仕舞われて、触れてはいけないと忌避されている内は、その輝きを取り戻すこともない。

「だけど最高の興奮だよ」

"ゼロがいたから今の自分たちがある"
心からそう言えるアイドルたちが、過去を塗り替えて今のステージに立つ。それこそが伝説と化したゼロの活躍に報いることだと言えるのではないでしょうか。

「TRIGGER…
"Last Dimension"」

皆が遠慮し続けていては時計の針は進まない。誰かが最初の引き金をひかなくてはならないのなら、自分たちがその役目を引き受けよう。それが自分たちの持つ"今を生きるアイドル"としての矜持である。

TRIGGERのそんな想いが反映されたまっすぐなパフォーマンスは、挑戦者としてこの上ない輝きを放つものでした。

それはきっとRe:valeとIDOLiSH7の心を焚き付け、世間にさえ風穴を開ける可能性の光です。

事件とは無関係な立場である彼らとて、共に戦うライバルを穢されて黙っていられるような甘い存在ではない。アイドル同士だからこそ、アイドルにすべきことを通じて想いを伝えアシストする。

普段は眼前に立ちはだかる強敵も、手を取り合えばこの上ない力となって横に並び立ってくれるもの。苦心するライバルたちは、またもTRIGGERの意志の強さに救われました。

団結

一方でTRIGGERがカメラを通して行ったことは、偽ゼロに対するある種の宣戦布告のようなもの。

必然的に彼らも標的とされる可能性が発生したばかりか、マスコミもTRIGGERの判断を恣意的に利用して報道を開始するでしょう。

黙って見ていれば「黙認した」と解釈される世界。ならば、八乙女事務所は看板グループの沽券を守るために、手を尽くして世論のコントロールを行うのは明白です。

結局のところ「TRIGGERの判断は正しかった」とされる風潮が生まれれば良いのです。

そうすれば彼らが動いたことは、結果的にプラスにさえできるはず。そのために裏でどれだけの努力が必要かは考えたくありませんが、八乙女事務所はもうそうせざるを得ない状況に追い込まれています。

そしてそれは即ち、「Re:valeとIDOLiSH7の行動は正しいものである」と世間に思わせるということです。TRIGGERのおかげでアイナナたちは、今回100%味方として八乙女事務所の業界力を活用できるようになったと言って良いでしょう。

1期では散々煮え湯を飲まされた八乙女宗助のやり口も、味方につけてしまえばこれほど頼もしいことはない(※2期ではほぼネタキャラと化していてかわいい)

当然、小鳥遊事務所のブレインである和泉一織がその事実を見逃すはずもありません。即座に八乙女事務所を利用するプランを練り上げて、状況を打破するための行動に打って出ます。

世論をコントロールする男を、さらに上からコントロールする頼もしい参謀。今までやられるがままだった、アイドルたちの反撃の始まりです。

「――もう二度と役立たずとは呼ばせません」

オイ気にしてたのか。
今回ずっと真面目な顔で面白いこと言ってるね君。いやいつもか。

今を生きるアイドルたち

情勢を読み切った小鳥遊事務所のブレインは、自社でまとめ上げた業界人情報を八乙女事務所と共有するという大胆な戦略に打って出ました。

昨日の敵は今日の友とは言え、今回の件が終わればまた何をされるか分からない相手です。今は協力関係にあるとは言え、内部情報までは迂闊に提供するべきでないと思われます。

そういった背景を多角的に考えると、彼らの真剣さもより強く感じられると言うものです。後先のことを考えて出し渋ることをせず、今ある問題を一丸となって解決して行く。Re:valeのマネージャー岡崎凛人も加わって、支える者たちも結束の一歩を踏み出します。

「TRIGGERは最高のブランド品。
傷1つ付けさせないわ」

「IDOLiSH7は最高のアイドルです!
絶対に私が守ってみせます!」

「無名から這い上がってきた
Re:valeの底力、お見せします」

栄養ドリンク片手に(紡ちゃん未成年だったのね)小さな決起会を開くマネージャー。彼女たちの活躍無くして、ゼロアリーナのこけら落とし公演の成功をあり得ない。表で身体を張って戦うアイドルたちに報いるため全力を尽くそうとする姿は、アイドルと同様に眩しく輝いていると思います。

想定通りに八乙女事務所によるポジティブキャンペーンが開始され、世論は確実に3グループを肯定する方向へと傾き始めることに。

そのおかげで、事前に行ったナギの記者会見も力を発揮できます。彼の行動が埋もれてしまったのは、あくまで「偽ゼロのパフォーマンスに衝撃度で上回られたから」でした。内容と振る舞いに注目される土壌さえ完成すれば、ナギの会見は最も大きな優位性を持つコンテンツなのは間違いありません。

事態は記者会見開催時に想定していた以上に良い方向へと転がり、彼らの持ち得るカードは最も効果的に活用できる機会に恵まれました。正に九条天の言った「今の時代のアイドルが3グループ集まって、ゼロを超えられないとは思わない」の言葉を体現して行くかのようです。

今回、その全てがTRIGGERの勇気ある行動によってもたらされた変化であることを、我々は忘れてはならないでしょう。

3グループの中で唯一事件と関わりがないことでいささか蚊帳の外感が否めず、2期では賑やかし程度の活躍に留まっていた彼らが見せる最高の大仕事。全てを変える一撃を放ったTRIGGERもまた、やはり『アイドリッシュセブン』の物語を彩る一流のアイドルだと思わされます。

 

「どうもRe:valeでーす!
今夜も一緒に、月曜日の夜を楽しんで行こう!」
「…よろしく」

支えられたアイドルたちは、全身全霊を持って自分たちの仕事をこなすのみ。全ての問題が解決したわけではないけれど、少しずつ「目の前のこと」に集中できる環境は出来上がってきています。

「今夜はありがとう!
ずっと君たちに会いたかったよ!」
「最後まで盛り上がって行こうぜ!」
「俺たちに付いてきて!」

応援してくれるファンに最高の刺激を届ける。それが彼らの役目であり使命。ですが決して与えるばかりではありません。彼らもまたファンたちの声援から勇気を貰い前に進んでいるのです。

自分たちの選択が本当に正しい物だったのか。
その答えを最高の熱意で教えてくれるのは、ライブ会場に集った彼女たちに他ならないのですから。

「こんばんはー!IDOLiSH7です!」

そしてアイナナのセンターに返り咲いた七瀬陸は、今そのことを誰よりも強く感じ取っているアイドルでもあります。

たくさんの「声」に翻弄され、先に拡がる景色を曇らせたあの日。それでも彼が求めたのは、ファンたちと向き合い共に歩む時間でした。

「挫けそうな時もあるけど、
みんなの声が、俺たちの支えです」

今はその「声」が何よりも尊く、嬉しいものとして彼の心に響き渡る。そしてそう思う自分の気持ちを、ありのままにファンの人たちに返すことができるまでに成長しました。

「だから…これからもずっと付いてきて!」

様々な困難がありながら、全てを乗り越えて歩んできたゼロアリーナこけら落とし公演への道。全てが終わるまでは決して油断できないこの一件。それでも彼らはきっと、もう何があっても本当に見据えるべき先を見失うことはないと思いたい。

「俺たち絶対…絶対――頑張ります!」

差し迫る本番まであとわずか。より完璧で最高のステージを目指して戦いに身を投じる彼らの姿を、もうしばらく見守って行きましょう。

おわりに

どうしようもない暗闇の中で放たれた1発の弾丸。その先で描き出される光が印象的に映った第12話。

これで全てが丸く収まった…というわけには行かず、まだまだ「完全な劣勢」から「わずかに優勢」へと変化したに過ぎないというのが実情でしょう。そもそも考えることや解決すべきことが多すぎますからね…。

ですがその中で、最も根源的な部分が改善されたのは間違いありません。全ての問題を同時にはさばけないからこそ、1つ1つを着実に解決させていくしかない。そのための時間は確実に生み出すことができました。

残った問題の進展と衝突が描かれそうな次回以降。ここまで来ても不穏さは拭えないものの、どうか良い方向にまとまってくれることを祈っています。

アニメシリーズも残すところあと3話。最後まで固唾を飲んで見届けて行こうと思います。それではまた。

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はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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