『KING OF PRISM ALL STARS プリズムショー☆ベストテン』DVD&Blu-ray発売おめでとうございます!
僕はアニミュウモで購入し、特典であるシャインの「プラトニックソード」を入手しました。
一条シンくんに「ダイスキリフレイン」が存在する今、「プラトニックソード」は実質的にシャインのマイソングとなったと言っても良いと思います。故に、彼が個人歌唱するver.のCDに注目した方も多かったはずです。
この記事では実際にその「プラトニックソード」を聴いて僕が感じたことを記事にして行こうと思います。よろしければお付き合いくださいませ。
はじめに
この記事は「プラトニックソード シャインver.」を元にキャラ考察を行う内容です。
このver.はあくまで特典用に製作されており、正式なコンテンツとして打ち出されたものではありません。よって音源の調整などが完璧ではない(このver.のために大きな手を加えられていない)可能性があります。
それらの事情を踏まえた上であえて、音楽的な面からシンとシャインの話をして行きます。
この記事に書かれていることは「製作スタッフが意図的に仕組んだものではない可能性も十二分にある」ということをご理解の上、1つの解釈としてお楽しみ下さいませ。
2人が混ざり合って変化したオケ
まずこの「シャインver.」は「シンver.」の音源と同じオケが使われた「プラトニックソード」です。微妙に聞こえ方が違うと感じられるかもしれませんが、よく聴き比べたところデフォルトの音量が違う(※恐らく)だけでした。
実は『スッスッス』のサントラに収録されている「シン&シャインVer.」のこの曲はオケに手が加えられており、低音やノイズ音が強調されています。結果、同じ曲ながら「シンver.」よりも非常におどろおどろしい仕上がりとなっています。
劇中で使用された「プラトニックソード」はサントラの方。「シンver.」を聴いて映画で体感したものより美しい曲だと思った方も多いでしょうが、実際に曲が異なっています。まだ聴き比べたことがない方は、この機会に是非お試し下さい。
そしてこの「プラトニックソード」の違いに気付いていた方の多くは、それについて「シャインが介入した影響だろう」と考えていたのではないかと思います。しかし「シャインver.」の「プラトニックソード」は「シンver.」と同じオケが使われています。
このことから、シンもシャインも個人で歌唱した場合は美しい旋律の「プラトニックソード」を歌唱できることが分かりました。つまり劇中で流れた「プラトニックソード」は、シンとシャインが2人で歌ったことによって乱れが生じたものであったと言うことができます。
もちろんこれは製作中に用意された音源がそのまま特典化している可能性もあるため、深い意味はないのかもしれません(※「プラトニックソード」の収録はシャインが先に行っている)
ただ現段階ではそこに意味がないとも言えない部分なため、軽く気に留めておいても良い。そう思える内容でもあります。
感情的な歌唱にも関わらず…
次に「プラトニックソード」に対するシャインの歌唱について。
想像を遥かに超えて、驚くほど情感たっぷりにシャインはこの曲を歌唱します。
多くの方が「プラトニックソード」は煽情的な旋律に無機質な歌声が乗ることで、得も言われぬ恐怖感を演出している楽曲だと認識していることと思います。
しかしシンの裏側に存在していたシャインは、実に感情的にこの楽曲を歌い上げています。これだけ感情を込めて歌えるのだから、やはり「プラトニックソード」はシャインの曲なんだろうと理解させられる。それほどにしっくりと来てしまいます。
こちらも丹念に聴き比べたところ、恐らくですが新録部分はないと思います。最初は「明らかに違う」と感じるほど感情が乗っていた台詞パートも、しっかり聴き比べると「シン&シャインver.」と同じものが流れているように感じます。
つまり「シャインver.」はシンと共に歌っていたシャインの歌声を抜き出したものであり、彼が1人で歌うならばこうなるという類いのものではありません。
となると、ここで1つの疑問が生じます。何故あの時の「プラトニックソード」は無機質な曲になってしまったのでしょうか?
僕は「プラトニックソード」が無機質なのは、シャインに引きずられたシンが本来するはずのない歌唱をしてしまったからだと思っていました。しかし実際のシャインはこれでもかと言うくらいに感情を込めて歌っています。
もしシンがシャインに完全に乗っ取られていたのなら、シンの歌唱はもっと直情的なものになったはず。にも関わらず彼はこの曲を無機質に歌い上げ、結果として「プラトニックソード」は「無機質な愛を歌った曲」になりました。
そしてその無機質さを創り上げたのはシャインではなく一条シンでした。もしくは一条シンとシャインが混同した結果そうなったのです。
少なくともこの曲を無機質に歌おうとしたのはシン1人であり、シャインはそうではありません。彼はあくまでも歪んだ感情を全乗せして歌っています。と言うことは、印象の上では一条シンはシャインの感情を上から食ったことになります。
設定資料集の監督Q&Aにて「あのショーはシャイン個人の力で行ったとは限らない」と曖昧に明言されていて、彼らの解釈には現時点で定まったものがありません。
一条シンは自身の歌唱によって、シャインの感情を「プラトニックソード」を無機質な曲に変えていた。そのことを「シャインver.」を聴いたことで感じることができました。
シンが1人であのような歌唱をするわけがないのは確かですが、その歌い方はシャイン由来のものでもありませんでした。やはり、2人が合わさった時に別の何かが生まれるのかもしれません。
「この身体、僕のものにするからね」と言ったシャインの真意を含めて、今後の動向が注目されます。続編まだかなまだかな。
おわりに
シャインの「プラトニックソード」から感じたことを書いてきました。
この曲には本当に様々なver.が存在していますが、それぞれで全く違った感じ方ができるのが面白いところです。聴けば聴くほど癖になってしまいます。たまに衝動的にこの曲だけを聴き続けてしまう期間が生まれるのは、僕だけではないはずです。
その中でも「シャインver.」はやはり最もしっくり来る。この曲の本来あるべき姿はこれだなと思わされるからこそ、じゃあ「アニメではどうしてああなった?」という疑問が噴出してしまう。何とも恐ろしいことです。
楽曲単位でここまで様々なものを感じさせ、考えさせてくれる。やっぱり『キンプリ』は良いなぁと再認識。ここ1ヶ月ほどで様々な媒体の集大成が形になっていますが、"その先"が待ち遠しいですね。
また『キンプリ』関係の記事でお会い致しましょう。それでは。
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