歌詞カードについて
最後にこちら。
よく歌詞カードがネタにされているのは語るに及ばずだと思いますので、この項ではその歌詞カードについて真面目な話をします。
「読めない」「読み辛い」が当たり前のRevoのCDですが、『進撃』ファンの方にはDL版ではなく、是非CDを買って歌詞カードまで手に取って頂きたいです。
音楽や歌という音階、音数、そして時間の制約があるジャンルにおいて、Revoは「歌詞カードも表現の場である」という認識で物語を創っております。
歌詞の表記と実際の歌が違ったり、歌詞の書いてある場所がおかしかったり、何故か絵が描いてあったりするのには、音楽だけでは語り切れない微妙なニュアンスの表現であることが殆どです。
更に今回の歌詞カードは1枚のリーフレットの合間に、正方形の歌詞カードが別々に挟まっているという非常に管理し辛い作りとなっています。最初開封した時はまず間違いなく落としてヤベッってなります。
一度落とすと元の形は分からない仕様。元には戻せない仕様なのです。
この作りは「敢えて落ちるようにしている」としか思えません。
と言いたくなる理由は書かれている内容。
リーフレットの方にはテーマソングとして使われた楽曲の歌詞が書かれており、正方形のカードにはキャラクターイメージの楽曲が書かれています。
そして、落ちるカードに書かれているのは皆『進撃』の世界から脱落したキャラクター達。
落ちるのは彼女達の歌。そしてその紙ペラを無造作に拾い上げる我々の存在。その行いも含めて彼女達の命の表現なのかもしれません。
今も戦う調査兵団はテーマソングによって表現されています。途切れることのない一枚のリーフレットを順番に辿っていき、裏をめくるとそこには……。どうなっているかは是非手にとって確かめてみてくださいね。
因みにやたらジャケットからケースを外すのが難しいという話題も出てますが、あれも壁外へ出て行くことの難しさを表現するために敢えてやっているのはないかと思えてしまっているのだが、そうだとしても流石にやめてほしいと思ったりとかそういうアレ(褒めてはいる)
まとめ
ようやく最後に辿り着いた……(※ここまで12000文字)
長々と「進撃の軌跡」の素晴らしさを語ってきました。
俺の気持ちは皆の心に届いただろうか…。
Revoのファンになってもう8年近くなると思いますが、ここまで人にオススメしたいと思ったアルバムは初めてです。これは『進撃の巨人』という絶大な人気を持つ作品をバックに持つからなのは間違いありません。
それこそ昔は、めっちゃ良いと思って人に勧めても「よく分からなかった」とか言われて落ち込んだこともあったんや……。
そんな俺でも絶対に満足してもらえると思える作品、それを勧められる沢山の人達に出会えた!
ありがとう『進撃の巨人』!こんな未来は数年前には想像出来なかった!
近年ではレベルの高い演奏陣やオーケストラをバックに持つようになり、出来ることが増えたことにより、Revoの音楽性、表現力がドンドン凄まじいものになってきています。
『進撃の軌跡』は間違いなくその一つの到達点であり、現時点での彼の最高傑作にこのCDが挙げられたしても、何の違和感もありません(もちろん最高傑作はファンそれぞれの心の中にあります)
Revo自身「好き嫌いという価値観を除いて音楽のクオリティだけを見れば、最新のものが常に最高のものになっているのは間違いない」というようなコメントを残したりもしています。その言葉通りに、CDが出る度、新たな飛躍を感じさせてくれるアーティストなのです。だからこそやめられません。
長年のファンから見ても本当に素晴らしい名盤です。
『進撃』のファンには是非手に取って聴いてもらいたい。
この記事はその一心で書きました。
皆様どうかLinked Horizonの『進撃の軌跡』を宜しくお願い致します!
そして一緒に鎖地平団が行う全国ツアーライブを楽しみましょう!
なお、Linked Horizonのライブについてはこちらの記事も合わせてご覧下さい!
『進撃』ファンは総員!このCDに"心臓を捧げよ!"
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ボーナストラック
青春は花火のように
この傷口は痛々しいか? 誰が中二だって?
身の程なんて 大人のように 弁えてなんかやらないぜ
俺達は中一だ!!
終わったけど終わりじゃない。
物語はスピンオフの舞台へ。
『進撃!巨人中学校』のオープニングテーマとして創られた楽曲。こちらも長らくFULLサイズがなく、『進撃の軌跡』のボーナストラックで初収録となりました。
ブルーレイ付属の限定盤にしか収録されていないのでご注意を!
「心臓を捧げよ!」からこの曲の繋ぎもSound Horizonのノウハウを活かした演出で、パラレルワールドへの移行を表現しているのが実にRevoらしい。
「紅蓮の弓矢」をモチーフにネタ寄りの歌詞構成。ソノチーハンクイテーガー?黒板に書かれた「米?come?(コ メ)」とかネットの歌詞耳コピ考察班をオマージュしているのではないかと思えてきて笑える。
原作の音楽から壮大さを削り、爽快さを増した一曲に。
真っ直ぐなロックサウンドを中心に据え青臭い一曲。
歌詞はこれでもかと言うほど韻を踏んでおり、どことなくラップのようなテンポ感を持つ心地良い疾走感。Revo自身のメッセージ性も含んだ真っ直ぐで聴きやすい一曲です。誰が中二だって?
何か心洗われるような平和な世界。ネットで見かけた再生時間3:59(4"死"へ行かない)という考察には唸りました。
そしてこの青臭い歌と歌詞はSound Horizonの某男を彷彿とせざるを得ません。星を探して"よだか"は飛んだ。ライブで会えたら良いなと思ってるぜ!
壮大で重苦しい空気から解放され、どこか晴れやかな気持ちでこの歌を聴き、このアルバムは終わります。振り出しに戻して無限ループの始まりと行きましょう!
そしてこの記事も終わります。この記事は無限ループしません。やっと終われるよぉぉぉ…(※14000字)
最後に敢えて言わせてほしい。
アーティストLinked Horizonその主催であるRevo!
このCDを俺達の手元に届けてくれた全ての人達!
本当に!
\ブラボー!!/
5月吉日 某所にて